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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ 生クリームよりどら焼き
今日のおやつは、徒歩圏にある「福どら」の栗どら焼き。「栗いっぱい」という名の通り、栗あんの中に栗の塊が見え隠れして、初夏なのに秋の気分を味わった。
学生時代、「ケーキバイキングで10個食べてきた」と喜んでいるわたしに、下宿先の大家のミチコさんが言った。「雅子ちゃん。甘いものは数じゃないのよ。おいしいものをひとつだけ食べたほうが幸せだなあって思うときが来るから」。「10個はちょっときつかったけど、ケーキ1個より2個のほうが幸せに決まっているではないか」と若い胃袋の持ち主は思ったが、どら焼きひとつを手で割って口に運び、しみじみと味わうようになって、あのときのミチコさんが言ってたことは、こういうことなのかと納得した。
生クリームよりも小豆を好んで口にするようになったのは、いつ頃からだろうか。週一回ペースで通っていた近所のケーキ屋にぱったり行かなくなり、デパ地下で素通りしていた和菓子コーナーに足を止めるようになり、気がつけば、何かおやつをというとき、ケーキよりおまんじゅうを買い求めている。2002年09月25日(水)の日記に「バタどらなしでは生きていけない」と大げさなことを書いているが、宮崎映画祭で出会った日高屋のバタどらにはまった頃が「クリームか小豆か」の分岐点だったのだろうか。どら焼きの出番が多いのは、和菓子の中では洋菓子に近い存在のせいかもしれず、そうすると、今後はおはぎや道明寺へと嗜好が移るかもしれない。
どら焼きの中では、皮の焼き色がまだらになっているものが、とくにわたし好み。日本橋にある玉英堂彦九郎(ぎょくえいどうひこくろう)の「とら焼き」(皮が虎のようにしましまなので「とら」焼きらしい)、東十条にある黒松本舗の「黒松」は、いずれも絶品。

最近食べたどら焼きでは、朝ドラ「つばさ」の舞台、川越にある亀屋の「亀どらのつばさ」(「朝どらのつばさ」にかけている?)が、ふわふわの皮と上品な白あんで、とてもおいしかった。娘のたまが食いつき、「ちゅばさのどらっどらー、またばべようね」とせがむので、今度川越に行ったら探そう。亀屋さんはそこかしこにあった覚えがある。「あさどら」と言えば、神楽坂の梅花亭のどら焼き。一度差し入れに持って行こうと思いつつ、なかなかお店に立ち寄れずにいる。
5月23日の日記に書いたサラリーマン転覆隊の村田淳一さんと元同僚の宇野実樹嬢の船上結婚パーティのお土産、オリジナル焼き印入りどら焼きは京都の阿月というお店のもの。持ち込んだデザインの焼き印を作り、どら焼きに押してくれるらしい。おめでたい配りものがあるときに、使ってみたい。
【お知らせ】さだまさしニューアルバムに「ぼくママ」主題歌収録
8/22公開、今井雅子脚本の6本目の長編映画『ぼくとママの黄色い自転車』。さだまさしさんが書き下ろした主題歌『だきしめて』を収録したアルバム『美しい朝』、本日発売。
「抱きしめて」といえば、2002年06月25日(火)の日記のタイトルは「ギュッ(hug)ギュッ(Snuggle)」。「抱きしめて」な写真と英語詩(今井雅子訳つき)を掲載。
06月10日(水)
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