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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ ロシアの首相みたいなドコモフケイキー氏
リーマンショックや円高のしわ寄せが脚本家にもやって来た。企画が飛んだは元々よくある話だけど、飛んだ飛んだがふえた気がする。準備する企画も減っているのか、去年の秋あたりから、バッタリと仕事が舞い込まなくなった。月に一件は「初めまして」と見知らぬプロデューサーから電話がかかってきて、スケジュールの打診をされたものだけど。脚本家が足りない、誰でもいいから誰かつかまえろというほど景気のいい時代ではなくなっているらしい。

知り合いの映画関係車は「どこも不景気だね」とぼやく。テレビ局の人も「どこも不景気だねえ」。わたしが務めていた広告会社も大変で、元同僚は「どこも不景気」と口をそろえる。会社を辞めても再就職先探しに難航して、「どこも不景気」を肌で感じるという。誰に会ってもドコモフケイキーの合唱。ドフトFスキーにも似て、ロシアの首相みたいだなと思っていたら、頭の中でイメージが膨らみ、ドフトエフスキー氏が動き出した。ちょっぴり赤ら顔の大柄の白人で、髪の毛も表情も淋しそうで、大きな背中を丸めて不景気そうに歩いている。

ドコモフケイキー氏が幅をきかせている今日この頃、なんとか途切れずに書くことを仕事にできているのはありがたいこと。選考委員を務めた毎日映画コンクールのスタッフ部門2次選考会の模様を、今年最初の連載エッセー、池袋シネマ振興会のフリーペーパーbukuに連載中の「出張いまいまさこカフェ」に綴る。次回で11杯目。3月下旬配布予定のbuku20号に掲載。
02月16日(月)
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