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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ マタニティオレンジ295 「うちの子、ここがかわいい」保護者会
保育園にてクラス別保護者会。先生方と父兄が交流と情報交換を図るもので、13時半からという早めの時間にほぼ全員が出席。会社勤めの人たちは、早退したり休んだりして駆けつけているわけで、大変だ。わたしが会社勤めを続けたまま子どもを育てているとしたら、保護者会のために休むのは難しい気がする。
0歳児クラスからの持ち上がり組と今年からクラスに加わった人たちがいるので、自己紹介を兼ねて「うちの子、ここがかわいい」自慢をする。「おばけが出るよ」とママにおどかされたのを真似して、ママを驚かせ、「こわいよ〜」と泣き真似をしたママの名演技にだまされて「だいじょうぶ。おばけいっちゃったよ」と慰める男の子。同じ1歳児クラスでもそんなに話せるのか、とびっくり。お姉ちゃんとママが喧嘩していると仲裁に入る男の子。おもちゃをひとつひとつつぶさに点検してから遊ぶ慎重派学者肌の男の子。内弁慶で家ではお山の大将なのに外では引っ込み思案で人ごみをみるだけで泣き出してしまう男の子。お笑い番組の芸を片っ端から真似する女の子。まだ2歳前後でも一人一人個性の差がくっきり出ているのが面白い。
わたしは、「かわいいかわいいと持ち上げすぎたせいで調子に乗り、かわいいという言葉を聞くと自分のことだと自惚れる」という話をしたが、これだと「うちの子、ここがかわいい」ではなく、「うちの子、自分がかわいと思い込んでいる」話で、趣旨とずれているではないか。他に「突っ込みを期待する受け狙い性格」の例として、「ボールをシャツの中に入れて『おっぱい』とおどける」話、世話焼きエピソードとして昨夜の夕食の話を披露した。ウィンナーを食べているときに、おいしいねと声をかけたら、口の中から取り出したウィンナーをわたしの口に放り込み、「おいしい」のベビーサインでわたしのほっぺたをペタペタ。ミンチ状態のウィンナーを噛みしめ、ビンタ(力加減を知らないので軽く叩けない)を浴びながら、おいしさを独り占めするんじゃなくて分かち合いたい、そんな気持ちが芽生えたんだなあと愛おしくなった。
「このクラスの子たちがとってもかわいいのは、かわいいかわいいと思われているからなんですね」と保育士さんたち。たしかに、同じクラスの子どもたちを見ていると、愛されているんだなあと思う。「みなさんがわが子自慢をしたので、私は園自慢をします」と四月に着任した新園長先生。「ひとつ、子どもたちがかわいい。ふたつ、お父さんお母さんがすばらしい。みっつ、職員がやさしい」とほめて一同を照れさせた。自分が関わる相手を愛しく思える、そんな人たちが集まって、園のいい雰囲気を作っている。
フリートークでは、「家事と仕事の育児、どうやりくりしてる?」で盛り上がる。「洗濯物は畳まない」「でも、山を掘るのは大変」という話になり、わたしは最近実践している「ざっくり分類して箱に放り込む」術を紹介。大量にあるのに、なかなか目指すものが見つからずに手を焼いていた子ども服を「シャツ」「ズボン」「つなぎ」の3箱に分けただけで、探す手間がずいぶん省けるようになった。
今夜の子守話は、娘から毎夜リクエストされる「わぁに」の話。昨日の話にもわにが登場したけれど、わにが主役の話は『わにのばす』以来。「わぁに ぞぞ」(わにとぞうの話)も催促されているので、たまの好きな動物1、2位がダブル主役の話も考えなくては。20話とまとまった数になったので、昨日のたま語銀行に続き、いまいまさこカフェ内に子守話ページを開くことにする。
子守話20 わにのだんす
おどることがだいすきなわにが
みちばたで だんすをはじめました。
あしをどんどん しっぽをばんばん
じめんをちからづよく うちならしたり
しっぽを みぎへひだりへ ぶんぶんふりまわしたり。
わにのだんすは どんどんだんす
わにのだんすは ばんばんだんす
わにのだんすは ぶんぶんだんす
なかまのわにたちが あつまってきて いいぞいいぞとはやしたて
おどっているわににむかって きらきらひかる おかねをなげました。
そのおかねで だんすわには きらきらひかる せびろをかいました。
せびろをきたわには おおきなまちにでて
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05月29日(木)
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