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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ 朝風呂・昼風呂
きっかけは必要に迫られたことだった。夜風呂は娘のたまを洗うのが優先で自分は後回し。目を離せないので、髪も洗えない。気がつくと髪を洗わずに週の半分が過ぎていたりして、打ち合わせの前に前夜の残り湯を追い焚きするようになったのが、朝風呂・昼風呂のはじまり。やってみると、髪を洗う以上の効能に気づいた。娘と一緒のときは温水プールのようなぬるめの湯に二人でつかるが、熱めの湯を独り占めすることがこの上ない贅沢に感じる。さらに、体の芯からぬくもると、血のめぐりが良くなり、今や持病となった肩凝りや腰痛が和らぐ。何よりの収穫は、頭が整理されること。ゆったりと湯船に体を沈めている究極のリラックス状態は、一人ブレストするにはもってこい。重力から解き放たれて発想が軽やかになり、思考の凝りがほぐされる。血管が集中している脳にも血行促進の恵みがもたらされるのだろうか。
以来、パソコンの前で煮詰まると、ひと風呂浴びることが増えた。うやむやになっている登場人物たちを風呂へ連れていき、湯舟に浮かべてみる。机の上とは違った動きをしてくれ、突破口となるアイデアが湯気の中にふと浮かんだりする。昔見たテレビで、暗算の天才という女の子が一題出題されるごとに逆上がりをしていたけれど、わたしにとっての朝風呂・昼風呂も効能半分、縁起担ぎ半分なところがある。
12月27日(木)
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