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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ マタニティオレンジ115 つかまり立ちがはじまった!
得意げな声が聞こえて目をやると、娘のたまがテーブルの脚につかまって立っていたので驚いた。はいはいの腰の位置が高くなってきたと思ったら、いつの間にこんなことまで、できるようになっていた。はいはいしながら片手を上げて、手当たり次第つかんだり振り回したりする遊びを覚えたが、ついには右手と左手をかわるがわる出して両手を自由に使えるようになったようだ。テーブルの脚をつかみ、木登りの真似事のようにして体を引き上げ、立ってしまった。

それだけ脚や腕や背中の筋力がついた証拠だが、もちろん、立ってみたい、という好奇心あってのこと。視点が高くなったのがうれしいのか誇らしいのか、たまは「わあ」のような「キャア」のような歓声を上げている。椅子の脚を手がかりにして座面に腕を踏ん張って絶ったり、相撲の張り手よろしく壁をぺたぺたと伝って立ったり、あの手この手で上へ向かう。娘の成長を喜んでカメラなんか向けていると、手が体を支えきれなくなって宙を舞い、バランスを崩して、体を床に打ちつける。笑っていたのがたちまち泣き出し、大騒ぎになる。つかまり立ちというよりは、すがり立ち。まだまだ危なっかしい。

四つんばいで地面を歩き回っていた人類の遠い祖先が二足歩行を獲得したときも、まずは近くにある木や岩につかまり立ちしたのだろうか。そんなことを想像しながら、人類の進化よりはずっとささやかだけれど、わが家にとっての歴史的な快挙に見入っている。というより、目が離せないので、つきっきりで見守るしかないのである。
05月05日(土)
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