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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ ついに早稲田松竹で『インファナル・アフェア』
今日は原稿書きに集中しようと思い、映画好きのご近所仲間T氏に「ダンナを預かってもらえませんか」と相談。ベビーシッターならぬダンナシッター。そういや昔、中国のデパートに託児所ならぬ託男所がお目見えという記事を読んで、これはナンセンスコメディのネタになりそうだと切り抜いたっけ。「だったら、早稲田松竹で『インファナル・アフェア』TとUを二本立てでやるんですけど」と言われ、預けるつもりの本人が「行く」と乗ってしまった。
『インファナル・アフェア』を知ったのは『1』のビデオが出る少し前。知り合いから『無間道』という香港映画のタイトルを日本語の名前にできないかと相談され、無謀にも作品を見ずにネーミング案を出したのだが、そのせいかどうか、丁重なお礼とともに「しっくりくる日本語がないので、英語題の『インファナル・アフェア』で行きます」と報告をもらった。
時は流れ、『インファナル・アフェア』伝道師(成瀬巳喜男伝道師を兼任)T氏から「ぜひ観てください」「まだ観ていないんですか」「Vの公開前にTとUを観ておいてください」と言われつつも機会を逃し、ついにはDVDプレーヤーとソフト(インファナル・アフェア II 無間序曲)を買い与えられながらも見逃していたので、「スクリーンで観られるなら行こう!」となったのだった。
はじめて行った早稲田松竹は高田馬場駅から徒歩5分。二本立て料金で1300円でTとUを続けて観る。いやー、これは面白い。警察とマフィアが互いにスパイを送り込むという発想が秀逸なのだけど、送り込まれた本人の苦悩、スパイ探しに躍起になるそれぞれの組織の内情、そこに生じる混乱と誤解がストーリーを何重にも面白くしている。『U』はちょっと血の流しすぎではという感が否めないけれど、主演二人(エディソン・チャンとショーン・ユー)の美しい存在感に釘付け。映画の仕事に関わっていたら、会える日が来るのだろうか。展開はスピーディーで、一度見ただけでは見落としてしまう部分があちこちに。家に帰って『U』を見直すと、「そうだったのかー」な新発見が続々。10/29からの「TとVの二本立て」も観なくては、という気になるのだった。
10月23日(日)
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