ID:93827
脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
[786513hit]

■ 英国旅行10日目 オクトパスと三越とママの会とフレンチ

Heron Lodgeでの4泊は快適そのもの。夜遅いと心細いのでタクシーを使わなくてはならない不便はあるが、一泊一人£23でバスタブつきの部屋はありがたく、歩き疲れた体をお湯にしずめて癒す時間は至福だった。"Inspired Breakfast Award"受賞の朝食は4種類あり、全部制覇。何よりもChrisとBobの心づかいがすばらしい。財布事件では自分のことのように心配し、見つかったときには心から喜んでくれた。また帰りたくなる場所。9:42 Stratford発Marilbone行で11:55ロンドン着。少し歩いてcircle lineの駅からSlone Squareへ。駅前のブラッセリーで昼を食べ、Y邸に預けておいたスーツケースをピックアップし、タクシーでイギリス最後の宿The Rubens at the Palaceへ。

今回の旅で唯一のホテル宿泊で、チェックインするのもはじめて。ここは駆け込み宿泊をディスカウント予約できるサイトlaterooms.comで知ったのだが、ホテルのオフィシャルサイトに行ってみると、「ここで提供しているレートより安いところがあれば、お知らせください。その料金からさらに10%下げます」と表明。朝食つきツインを£99でおさえたが、通常レートだと£250以上するらしい。ディスカウントしているからといって安っぽいホテルではなく、建物も装飾もクラシカルで格調があり、従業員は皆フレンドリーで親切。red carnationというホテルグループのひとつで、隣には41hotelというワンランク上のホテルが建っている。従業員の胸にもバスルームにも赤いカーネーション。バスローブにも刺繍されている。なぜゆえレッドカーネーション?と聞くと、"Red carnation is the flower the owner fell in love with"とコンシェルジュ。なんだか素敵。

38番のバスに乗ってピカデリーサーカスへ。地下鉄とバス1日乗り放題券£4.5は3つ乗れば元が取れる。たまたま入ったショッピングモールで、わたしの目を釘付けにしたのがoctopusという雑貨屋。イギリスに来てこれほど物欲が湧いたのは初めて。引き出し、ライト、トースター、全部変で全部欲しい!シュガーポットと自転車のベルとバッグを買う。ポップな見た目の割には、けっこういいお値段。

舞台のPhantom of the Operaを上演しているHer Magesty Theaterをのぞくと、今夜もチケットはSold out。三越でしか売っていないという紅茶を買いに行くと、店内は日本!値札もポスターも日本語があふれ、店員さんもお客さんも日本人。地下のお土産コーナーでは「日本未入荷」と誇らしげな紅茶やジャムが並ぶ。京都に住む友人に「電車男に出てくるレノアって紅茶買ってきて」と頼まれて、あちこちの街で探したのだが、結局見つからなかった。(帰国して調べると「ベノア」だった。そりゃあ見つかりません)

三越近くの広場の露店でハートのキャンドルを買い、一人でホテルの部屋に戻る。5時過ぎ、留学時代の同期のN子が10月に生まれた長男君を抱いてやってくる。続いて、先日泊めてもらったご近所仲間で元同僚のI嬢が訪ねてくる。2月に出産を控えているI嬢とN子を引き合わせ、女三人で出産の話。この展開を予知したダンナは買い物を続けているが、「赤ちゃん連れなら部屋で会ったら?」と提案したのも彼だった。医学生でもあるN子の話はわかりやすく、わたしも今後のためによーく聞いておく。長男君でオムツ換えの実演、抱っこの練習も。イギリスは「自然なお産」の世界最先端を行っているそうで、好きなCDで音楽をかけ、アロマを焚いて水中出産なんてことができるらしい。


[5]続きを読む

01月05日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る