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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ 英国旅行7日目 生家と古城とリモニー・スニケット
■「今日は日曜日なのでバスは走ってないよ」と言われ、電車でWarwick Castle(ウォーリック城)へ行くことに。Heron Lodgeからfootpath(小道のようなもの。あちこちに「footpath」の看板がある)を40分かけて散歩しながら10時前に駅に行くと、「次の電車は11時57分」と言う。待ち時間にShakespeare's Birth Place(シェークスピアの生家)を訪ねる。シェークスピア関連ミュージアム5館共通チケットは£13。別々に買うと£25.6。こっちのcombine ticketは割引率が大胆。ちなみにWarwickまでの往復切符と入場料のcombine ticketが£14で、入場料だけだと£13.5。■Shakespeare's Birth Placeではシェークスピアが暮らした時代をできるだけ再現。当初は手袋職人として生計を立てていたシェークスピアの工房も当時の風情を伝えている。「手袋職人は、いい仕事だったの?」「手に職があるというのはいつの時代もいいことですよ」といったやりとりがゲストと案内係の間で交わされている。とても小さなベッドに驚く。
■駅へ向かう途中でHathaway's Tea Room(Hathawayはシェイクスピアの妻の旧姓)でクロワッサンザマンドとティーをテイクアウト。あわせて£1.85とリーズナブル。イートインもできるお店だが、ショーウィンドウに並んだパンやスイーツがそそる。何より驚いたのが、店番していた女の子たちが恐ろしくかわいかったこと。美人遭遇率の低いこの国で一度に三人の美少女が出現。顔立ちからすると東欧系かもしれない。結局、この旅で出会った美女ベスト3は彼女たちが占めることに。■電車の切符はFrom:Stratford To:Warwick Castleとなっている。Warwick Castleという駅があるのではなく入場券込みの意味だが、Warwick駅の手前にWarwick Parkway駅があり紛らわしい。日本のような親切な路線図が車内にあるわけでもなく、電車乗るのもドキドキ。約25分で着き、駅から10分ほど歩く。ただの城跡かと思いきや、見所満載でテーマパーク化しているWarwick城。有名なマダム・タッソーが蝋人形で再現した当時の優雅な暮らしは、蔵書3000冊のライブラリー、客人のためのベッドルーム、マダムたちが集うオリエンタル長の部屋……と何部屋にもわたり、見ごたえ十分。外では530段の階段を上り下りして要塞に上ったり、水車小屋のある川べりを散歩したり、Peacock Gardenで目の前をうろうろする孔雀に驚いたり、地下牢跡をのぞいて身震いしたり、中世の拷問道具の展示にギョッとしたり。一時間ごとに人形劇や大道芸(派手にお皿を割るヘタクソな兄ちゃんが愛嬌で勝負)があり、さらにお金を出せば占いや輪投げ、お化け屋敷にスケートリンクまである。カフェテリア形式のレストランの食事も動物園とは大違い。なんたってお城だし。野菜コロッケ風メニューがおいしそうだったので注文すると、レシートにはkid's menuと印字されていた。日曜日で電車が2〜3時間に1本しかなかったのだが、遊びきれないので5時間滞在。
■今夜のストラットフォードは芝居もなく、昨日以上にひとけはない。そんな中、妙ににぎわっているレストランVintnerに入ると、大当たり。対応よし味よし、アスパラとルッコラのバルサミコ酢&パルミジャーノ、ケイジャンチキン&アボカド、ほうれん草とリコッタチーズのラビオリをぺロリ。親切なウェイターが「この街にはcinemaがある」と隣の客に話しているのを聞きつけ、場所を教えてもらったのも収穫。

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01月02日(日)
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