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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ 函館映画祭1 キーワード:ふたたび
ラッキーピエロふたたび
■7:50羽田発のJAL。隣の外人さんがワッキーだったので、口だけで息をする。眠れやしない。9:05函館着。ボランティアスタッフで録音助手をしていたゆうちゃんが出迎えてくれる。「観光につきあってくれる一日ボラスタ募集」とメールを送ったところ、試験期間中にもかかわらず、名乗り出てくれたのだ。同じくボラスタだった瓜谷さんの運転で、市内へ向かう。映画祭実行委員長のあがた森魚さんから携帯に電話。「今井さん、今年はいらっしゃるんですか?」「ええ、もう着いてます」。■あおいママと妹ちゃんが前日から函館入りしているとのことだったので、電話し、合流することに。「ロケ地めぐりをしたい」という希望が一致し、まずはラッキーピエロ人見店へ。ラッキーピエロは、これまで西波止場店しか行ったことがない。人見店にはラーメンがある。メニューも内装も店によって少しずつ違うらしい。ここは壁もテーブルも椅子も白くて、ペンションのような雰囲気。ひかるたちが座った窓際のテーブルを陣取り、チャイニーズチキンバーガーをほおばる。分厚すぎて、子どもの口には負えない。妹ちゃんはパンとレタスとチキンを解体して格闘していた。
大正湯ふたたび
■外は雪がちらついている。今朝までは吹雪だったとのこと。二年前に来たときは耳がちぎれるかと思い、口を開く気にもならなかったが、それに比べれば暖かい。■おなかいっぱいになり、大正湯へ移動。表戸は鍵がかかっている。まだ営業時間前だ。勝手口に回り、恐る恐る呼び鈴を鳴らす。「パコダテ人でお世話になった者ですが……」と名乗ると、しばらくして、表戸がガラリと開き、おかみさんが顔を出した。あおいママと妹ちゃんはロケで来函したとき大正湯を見ていないので、脱衣場を見せたかった。番台や飴色の柱や懐かしいビールのポスターや脱衣籠を。おかみさんが「本見ました?」と 『映画で歩く街 函館』を奥から持ってくる。パコダテ人ロケの様子が大正湯の写真とともに巻頭で紹介されていた。「カンヌまで行くかな」と、お茶目なおじいちゃんの言葉も。ロケ中は生活スペースを何時間も占領したり、真夜中までの撮影があったり、臨時休業までしていただき、ずいぶんご迷惑かけたと思うが、おかみさんもおじいちゃんもパコダテ人に巻き込まれたことを楽しんでくれているようで、うれしい。
映画祭ふたたび
■ひまわり保育園のロケ地となった駒止保育園を外から眺め(門がしっかり閉められていた)、ひかるのスカートがふわりめくれた谷地頭の電停(写真)に立ち寄り、ロープウェイ麓駅へ。主婦の瓜谷さんと午後から試験のゆうちゃんにお礼を言い、車を降りる。ミニ雪だるまを作って待っていると、前田監督、三木プロデューサー、あおいちゃん、マネージャーの小山さん、木下ほうかさんが到着。その前にオーディションで選ばれた函館の高校生、澤村奈都美ちゃんがパパ、ママ、叔母さん、いとこの女の子とともに元気な姿を見せ、もう一人の黒岩ま由ちゃんも札幌からママとともに駆けつけた。映画祭事務局のみなさんとあがたさんに再会する。あがたさんに会うのは二年ぶり。■『sWinG maN 』上映前に前田さん、木下さん、あおいちゃんが舞台挨拶。レストランに引きあげ、昼食。ゲスト参加の片岡礼子さんとお話しする。橋口監督の『ハッシュ』に主演されている女優さんだ。声を聴いて「『スモーキングタイム』(ギャラクシー賞に選ばれたNHK名古屋制作のラジオドラマ)の片岡さんですか?」と聞くと、そうだった。会社の踊り場でため息まじりに煙草を吸っていた主人公と、目の前の雰囲気がだぶった。オーディオドラマファンの間では、片岡さんはやたらと人気があり、「あの声はたまらない」と激賞されている。その話をしたら、「むっちゃうれしい!」と素直に喜び、「ラジオの仕事好きなんですよ。台詞一行でも飛んで行きますよ!」と身を乗り出した。真っ直ぐな人で好感が持てる。この人に『あて書き』でラジオドラマを書いてみるとしたら、どんな話がいいかな。
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11月30日(金)
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