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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ なんだかモヤッとする文京区育成室保育料激変値上げ
育休を取り、「イクメン区長」を名乗っている成澤区長は、どういう想いでこの値上げ案を議会にかけようとしているのか。ぜひご本人の口から聞いてみたかった。

「保育料が値上げされたとして、浮いた分の税金は何に使われるのか?」と質問された方がいた。せめて、それが文京区の子育て環境の改善のために使われるのならば、という願い。そう、みんな、自分の財布の心配だけして集まってきたのではない。いきなり子育て世代に「激変」的な負担増を強いろうとしている文京区が、どういうつもりなのか、そこをしっかり聞いておこうと仕事を終えた平日の夜に集まってきた。

不親切なプリントに始まり、親の間を戸惑いや怒りが駆け巡り、これまた急な修正案を複雑な思いで受け止め、親同士で話題にし、家庭で話し合い、今夜の説明会に臨んだ。

その親たちの想いを、受け止めてもらえただろうか。

わたし自身は、かつてなく「税金の使い道」について真剣に考える機会をもらった。

何年か前の保育園保育料の値上げのときは、いつの間にか決まっていて、流されるように受け入れたし、今回の件も、父母の会の役員をしていなかったら、ここまで前のめりにはならなかったと思う。

根拠のない数字にも、進め方にも「モヤッ」とする。子育ての現場から離れた人たちが机の上ではじき出した数字が勝手に目標値にされ、そこを議会で通すための手続きが進められていて、民意なるものは置いてけぼり。

「一応説明会やります」のポーズとも思えるような、あの不親切な告知プリントがそれを象徴しているように感じる。

「今日の説明会はどういう位置づけですか?」と質問された方もいた。説明会で説明責任を果たした、ではなく、ここで出た意見が次の改定案につながるのか。2時間の質疑応答で出た意見を、さすがに「なかったこと」にはできないだろうけれど、成澤区長にも今一度考え直していただきたい。

育成室のある3年間のおかげで仕事を続けられる人は、その後も納税し続けるわけで、今回の「改悪料金案」は文京区に納税する意欲を「激減」させてしまうのでは、と心配している。

説明会に出てみて、値上げ案が「激しく変」だという想いを強くしたけれど、区民が集まって区政に声を届ける、こういう機会があるのは良いなと思った。おそらくこれまでにも機会はあって、わたしが見過ごしたり尻込みしたりしていたのだろうけれど、行って良かったと思ったし、これからも機会があれば首を突っ込んでいこうと思った。

たまたま父母の会つながりで最近メールでやりとりをしていて、お互い「会いたいですね」と言っていた区議の海津敦子さんがこの問題にがっつり取り組まれていて、説明会の後にお話しできた。とても刺激的で勉強になりましたと感想を伝えると、「区議会はもっとネタの宝庫ですよ。ぜひ見に来てください」と海津さん。

帰り道、「たまのおかげで、普段なら行かないところに行けたよ。ありがと」と言った。

追記(2012年9月13日)
ちょっと待った!
この唐突で強引な値上げ案が9月の議会に提案され、可決されようとしています。これだけの激変値上げでありながら、より影響を受ける4歳児クラス以下には、説明会のお知らせもされていません。急いで可決する理由はまったくないので、じっくり議論を、そして、納得のいく根拠を示してもらえるよう、文京区に声を届けたいと思います。

区民の方も、そうでない方も、こちらのフォームから声を届けられます。9/19に行財政システム調査特別委員会で減免規定の見直しが、9/24の文教委員会で育成室保育料の改定が審議、議決されるようです。時間がありませんが、会議室の机の内側だけを見て出て来た根拠のない数字に、生活者の実感の声を届けて、ブレーキをかけてください。
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07月12日(木)
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