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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ 半径5メートルの幸せ。朝ドラ「つばさ」撮りきり&打ち上げ
高畑淳子さんとも写真を撮らせていただいた。ダンナ父がわたしと出会うはるか昔から高畑さんと交流があり、今でも「アツコ、アツコ」と自慢の妹のように言っているので、「巣鴨の父に見せます」と記念撮影をお願いした。でも、他の方々には怖れ多くて……。「ブレスト〜女子高生、10億円の賭け!」のときは、小林涼子ちゃんがいたこともあって、写真を撮りやすかったけど、白いミニのワンピースが眩しい今日の多部ちゃんは、眺めるだけだった。ブレストの頃からずいぶん大人っぽくなったけど、「つばさ」の出演者発表のときと今日とでも顔つきは違っていて、女優のオーラもケタ違い。「今日ここに皆さんがこうして集まれたことを、とてもうれしく思います。人と人をつなぐのが、わたしの仕事ですから!」と壇上で言い切った多部ちゃんは、自信にあふれた実にいい顔をしていた。
多部ちゃんは、二次会の店を出たときに「今井さん、これを」と呼び止め、リボンに「つばさ 2009」と手描きしたストラップを差し出してくれた。共演者とスタッフ全員の分を用意したそう。撮影が続くなか、時間を作ったんだなあ。ほんとうに優しくて気配りのできる人で、年上の役者さんたちが「尊敬しています」と言うのもうなずける。「またご一緒できてうれしいです」と言ってくれたので、「二度あることは、きっと三度あるよ」と答えた。マネージャーの小山理子さんは、宮崎あおいちゃん主演の『パコダテ人』が縁で『風の絨毯』の話を持ってきてくれ、『ブレスト』『つばさ』でもご一緒することになった。
話は戻って、二次会会場はライブハウスのようなところ。最初、後藤さん、戸田山さん、西谷さんと同じテーブルで「打ち合わせが始まりそうですねえ」。戸田山さんには一次会でほとんどお話しできなかったので、あらためてありがとうございましたとお礼を言う。手伝っているんだか足を引っ張っているんだかわからないこともあったけれど、わたしの意見を尊重してくれ、いいところは褒め、悪いところは正し、戸田山師匠の門下で学ばせてもらったような16か月だった(わたしは「つばさ留学」と呼んでいる)。
原宿クエストホールで二人芝居の初日を終えたイッセー尾形さんと小松政夫さんが二次会から登場し、拍手喝采。「遺影の役をやりました小松です」と挨拶された小松さんは、300カットほど撮ったという遺影撮影を百面相で再現。これが異様におかしかった。さらに小松さんの音頭で、一同「つばさ、イエーイ」。Vサインでこんなに盛り上げてしまうとは、やはりタダ者ではない。
NG集の上映に大爆笑し、出演者による一夜限りの豪華ドリームメンバーのバンドの生演奏で「あなたが好き」や「愛の季節」を大合唱したり。出演者と戸田山さんからのプレゼントの抽選大会があったり、打ち上げもサービス精神満点。最後は再びバンドの熱演。なんて贅沢な時間でしょう。ROLLYさんをつかまえて「ファンです。ロッキーホラーショー3回観ました!」と話しかけると、「今でも覚えております」と台詞をすらすらと暗唱してくれ、感激。普段の会話は大阪弁だそうで、この人にあて書きで大阪弁の台詞を書きたいと思った。宅間孝行さん、井上和香さんともお話しできて、思い残すことはございません。
二次会で帰るつもりが、宅間さんのマネージャーさんと話が弾んで三次会に流れ込み、知らない人たちがとても楽しそうに盛り上がるのをまぶしい思いで見ながら、つばさチームの結束の強さと作品への愛をあらためて知った。隣の席に座った女の子から、撮影が始まる前に植え込みなどを仕込む「造園」という仕事があることを教えられる。この人たちは大道具で、あの人はデザイナーで……と紹介されながら、なんとたくさんの人たちが、力を合わせてあの世界を作り上げていることかと感嘆。「半径5キロの幸せ」を描く「つばさ」ワールドにちなんで、今日の打ち上げのテーマは「半径5キロの幸せ」探しだと一次会の開会の辞にあった。その言葉通りの一夜となった。
08月14日(金)
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