ID:93827
脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
[786239hit]

■ SKIPシティ国際Dシネマ映画祭9日目 クロージング
「川上さんの知り合いです」と話しかけて来たニシダカオルさんは、初監督の『6月4日』を短編コンペ部門にエントリーしていた新人監督。もともと女優で、わたしの友人の脚本家・川上徹也さんに脚本の書き方のアドバイスを受けたのだとか。彼女が出演した川上さんの舞台をわたしが観ていたことがわかり、「クリスマスイブに中野でやったあれ、出てたんですか!」「あれ観てたんですか!」とお互いびっくり。そのニシダさんが「函館映画祭のシナリオコンクールで今年受賞した男の子が来てます」と紹介してくれたのが藤村享平君。「わーい函館の同窓生だ! 300万円穫ったのかコノヤロ! 今度受賞者集めて飲み会やろう!」と母校の後輩を見つけたようなうれしい気持ちになって、盛り上がった。自分が写真に写ることはめったにないのだけど、今夜は記念写真を撮りたい場面の連続。

おひらきの時間になり、審査員のリカルドさんと別れを惜しむ。「アルゼンチンではキスが挨拶だから、ついハグしそうになるんだけど、日本ではしないんだねえ」と戸惑っていたリカルドさんに、また会いましょうと最後に一回だけハグ。お茶目で陽気なラテン乗りのおじさんだと思っていたけど、審査のときの鋭い意見を聞いて、ただものじゃないと恐れ入った。今年審査をご一緒したのも何かの縁。今年出会った人たちも作品も何かの縁。いい縁に恵まれ、映画好きでお祭り好きなわたしにとって、予想以上にたのしい映画祭となった。

07月27日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る