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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ なんだかモヤッとする文京区育成室保育料激変値上げ









当初の3分の1に減って、14万4千円浮いちゃった……と数字のマジックにだまされてはいけない。
激変緩和になってません!
なので、行ってきました説明会。
19時に始まって、区役所職員からの説明が約20分、その後質疑応答が1時間の予定だったのだけど、ツッコミどころ満載の値上げ案に鋭い質問が続出。「あと15分で予定時間」と言われたところで、まだ質問したい人が12名。結局、2時間にわたって白熱の質疑応答が繰り広げられることに。
これが面白かった!
面白がっていいのかわからないけれど、皆さんの質問と区の担当者の答えの応酬を聞いていると、いろんなことが見えてきて、勉強になったし、考えさせられたし、頭も心もフル稼働の2時間。
毎年、確定申告で所得税を取り返したと思ったら、その後に住民税の請求がどかっと来て、試合に勝って勝負に負けた気分を味わっているのだけど、その負けの元を取れているのかどうかの検証をする機会を逃していた。
しっかり納めているんだから、使い道まで見届けないとね。
説明会で何度も出て来た「応能負担」と「応益負担」という言葉。「応能負担」は払える能力に応じて負担する形で、保育園保育料はこれにあたる。一方「応益負担」は受けた利益に応じて負担する形で、育成室保育料はこれにあたる。
保育園から育成室に上がると、保育料のありようも変わる。
で、「応益負担」とセットで出て来た「受益者負担の適正化」という言葉。利益(サービス)を受けている人と受けていない人の間の不公平感をならしましょうという考えだそうで、文京区が出して来たのが、「性質に基づく行政サービスの分類」というざっくりとした4分割。
第1区分(公共的・必需的) 利用者負担割合=0%
公共性が高く、民間での提供が難しく、住民の大半が利用する必需的なサービス
(公園・児童遊園・遊び場、公衆便所)
第2区分(公共的・選択的) 利用者負担割合=50%
公共性は高いが、選択性も高く、特定の住民の生活や余暇をより快適で潤いのあるものとするサービス
(区民会議室、交流館、地域アカデミーなど)
第3区分(市場的・選択的) 利用者負担割合=100%
民間でも提供され、選択性も高く、特定の住民の生活や余暇をより快適で潤いのあるものとするサービス
(響きの森文京公会堂、スポーツ施設、八ヶ岳高原学園施設開放、駐車場など)
第4区分(市場的・必需的) 利用者負担割合=25%
民間でも提供しているサービスだが、住民に必要とされる社会保障的要素を含むサービス
(育成室、幼稚園)
なんとも、ざっくり。0%と50%の間を取って25%なのか!?
質疑応答では、25%の根拠は?に質問が集中。
そもそも当初案の「月額1万円」は、「一人あたり月額42100円コストがかかっていて、その25%」からはじき出されたものらしい。
「4万2100円は何を積み上げた数字?」という質問に、
「年間にかかるコスト5億9628万9千円を22年度4月1日の定数1178人かける12か月で割ったもの」との回答。
6億弱のコストの大半を占める約5億5千円が人件費とのことで、その内訳も示された。
常勤職員の平均給与が806万5千円で、かける49人で約4億。
再任用が一人あたり422万円で5人で約2100万円。
他に非常勤やアルバイト代。
「職員の給与は適正なのか?」の質問が飛んだ。
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07月12日(木)
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