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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ パチパチパチ!たま3才(一日前)
思い通りに行かないところが子育ての面白いところ。娘から見た親も「なんでわかってくれないの!」の連続なんだろうなと苦笑しつつ、わたしも明日で母3才。2才最後の贈りものの子守話は、一人で大きくなったんじゃないよ、の思いを込めて。

子守話92「たんじょうびケーキは だれが つくったの?」

たまちゃんの 3さいの おたんじょうび
テーブルに おおきな ケーキが あらわれました。
「わあ すごい ケーキ。だれが つくったの?」
たまちゃんは ケーキに のっている いちごよりも 
めを おおきく みひらいて いいました。

「こむぎこと さとうと たまごと ぎゅうにゅうを まぜて
オーブンで やいて れいぞうこで ひやして
クリームを あわだてて ケーキに ぬって
いちごで かざりつけたのは ママ。
でも ほかにも もっとたくさん このケーキが できあがるのに
おてつだいしてくれた ひとたちがいるの。
ううん ひとだけじゃなくて どうぶつや むしたちも いるのよ」
と ママが いったので
「どういうこと?」と たまちゃんは くびを かしげました。

「ぎゅうにゅうは うしさんたちが だしてくれたものだし
そのうしさんたちを そだててくれたのは ぼくじょうの ひとたち。
ぎゅうにゅうを しぼる ひと
しぼった ぎゅうにゅうを のみやすく きれいにする ひと
きれいになった ぎゅうにゅうを かみパックに つめる ひと
たくさんの ひとたちが いれかわり たちかわり はたらいて
いっぽんの ぎゅうにゅうに なるの。
そして もうひとてま かけて なまクリームに なるのよ。

きれいな あかい いちごが みのったのは
みつばちが はなの みつを はこんでくれたからだし 
はなが さくまで だいじに そだてて 
みが ついたら もぎとって パックに つめる ひとが いたから。

こむぎこだって たべられるように なるまでは たくさんの ひとが 
つちを たがやして たねを まいて みずを あげて かりとって 
こなを ひいて ふくろに つめて おくりだして くれているの。

おさとうだって はたけに みのっているときは さとうきびという 
ひょろりと ながい くきなの。
それが さらさらの つぶに なるまでには 
たくさんの ひとの てが かかっている。
もちろん さとうきびを そだてている ひとたちもね。
 
その ぎゅうにゅうや なまクリームや いちごや こむぎこや おさとうを
ママが おみせで かえたのは
そこまで はこんでくれる ひとが いたから。
それから おみせに しなものを ならべたり レジを うってくれる 
ひとが いたから」

いったい なんにん なんとう なんびきが おてつだいして
このケーキが できたのかしら。
たまちゃんは りょうてを つかって かぞえましたが
10ぽんの ゆびでは たりません。

「わかった? ママだけが ケーキをつくったんじゃないってこと」
ママが そういうと
「パパだって おてつだいしたよ。おみせから うちまで にもつを はこんだんだから」
と パパが くちを とがらせました。
「あら もうひとり ふえた」
「じゃあ たまちゃんも」
たまちゃんは しあげに ろうそくを 3ぼん ケーキに ならべました。
パパが ろうそくに ひを ともして
ママが へやの あかりを けしました。
パパと ママと たまちゃんと 3にんで おたんじょうびの うたを うたって
たまちゃんが ろうそくの ひを ふきけしました。

「3さいの おたんじょうび おめでとう」とパパと ママが いいました。
「ありがとう」と たまちゃんは にっこりしました。
ありがとう パパ ママ それから 
このケーキが できるまでに おてつだいしてくれた みなさん。
てを あわせて 「いただきます」。



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08月21日(金)
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