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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ 三丘スポーツ史3に『寄り道ブドウ』掲載
今井「オリンピックなんかでやってるのと競技は同じです。技のレベルがうんと低いですが。大会の前日に、会場の設営をするんです。床運動のマットは木に布を貼った畳大のボードを何十枚も組んで作るんですけど、巨大パズルを組み立てるみたいで大仕事でした」
記者「そのマットの上でくるくる回ってたわけですか」
今井「宙返りってことですか? わたしはバック転止まりでした。自分で選曲して振り付けするんですけど、緊張して頭マッシロになると、振り付けが吹っ飛んでしまうんです。そういうときは、適当にくるくる回ってましたが」
記者「体操部での経験が、その後の人生で役に立ったりしていますか」
今井「わたしは広告会社のコピーライターを経て、脚本家になったんですけど、広告を作るにしろ映画を作るにしろ、どの大学を出たかよりも、人生でどんな経験をしてきたかが物を言うので、学業以外に打ち込むものを持てたことは、いい栄養になっていると思います」
記者「実りの多い寄り道だったわけですね」
今井「三年かけて熟した、おいしいブドウでした」
記者「こういうインタビュー記事をでっち上げるのも朝飯前というわけですね」
今井「そうですね。教室でも多くのことを学びましたけど、視野を広げたり、頭をやわらかくしたりしてくれたのは、体育館や部室で過ごした時間なのかな、と思います」
記者「運動部に限らず、寄り道はすべし、ですね」
今井「文化祭や体育祭にもとても気合が入る高校だったんですが、そういう偏差値に直接関係ないところに時間や労力を費やせることが、人間を豊かにしてくれる気がします。時間は作るもの、というやりくりの発想を持って、今の在学生たちにもたくさん寄り道を楽しんで欲しいですね」
11月16日(金)
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