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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ 英国旅行5日目 ロイズとパブと年越し
■スーパーマーケットに立ち寄り、King's Roadを冷やかし、6時頃からY邸で夕食。夫婦二組で年越しするはずだったが、今朝、わたしの留学時代の同期だったN君から「ロンドンで働くことになり、一昨日からこっちで家探ししている」と電話があり、大晦日は一人きりだと言うので、C君I嬢に相談したところ、N君も混ぜてもらえることになった。I嬢の手料理に歓声を上げながら、よく食べ、よく飲み、よくしゃべる。N君は初対面のC君をいきなり指差し、「下唇が大きいから、あなたはグルメですね」と断言。N君とは高校時代からのつきあいだが、あんなに話す姿を見たのは初めて。とても楽しかったよう。
テレビに映し出されたビッグベンが12時を指し、一同で「あけましておめでとう」。ロンドンの新名所となっている巨大観覧車ロンドン・アイ周辺で繰り広げられる花火が10分にわたって中継される。観覧車の周りを火が走ったりして大掛かり。■こちらのテレビは始終スマトラ沖地震の津波のその後を報道しているが、大晦日のニュースでも「皆さんが新年を祝っているこの瞬間も救いを求めている人々がいます」と時間を割く。新聞の一面も、連日、食料を求める家族連れや親を亡くした少女の写真が飾る。自分だけ幸せになれない、ならない、ということを強く意識させられるようになっている。日本でも同じような報道がされているのだろうか。悲劇は時間とともに忘れられるが、復興は根気と時間が要る、とレポーターは訴える。地震に遭った新潟の人々は、希望を持って年を越せただろうか。
12月31日(金)
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