ID:93827
脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
[786485hit]

■ SLばんえつ物語X’masの旅 1日目:山都〜鹿瀬
着いたそば屋は「入中島屋」。ここの料理を思い出すと顔がにやける。わらび餅のような歯ごたえの刺身こんにゃく、しっかり味のするきのこ、貝柱のだしがきいた野菜の煮物「こづゆ」など、出るものすべてがおかわりしたいおいしさ。そばを食べられないわたしには炊きたての舞茸ごはんが出されたのだが、皆が「わんこそば」する横で、わたしも「わんこ飯」してしまう。

ここのご主人は「山菜名人」だそうで、熊の住む山に分け入り、山菜やきのこを採ってきて出している。先日熊と格闘した折、深手を負い、ひと月入院したばかりとのこと。とても愛嬌のあるおじさんで、「こんなの食べたことあるか?」とかぼちゃと小豆を煮た「いとこ煮」も出してくれた。田舎の親戚の家に遊びに行ったような雰囲気で、ほんとに楽しい食事になった。そばは食べられないけど、また行きたい。

山都から再びSL。元来た方向に1時間ほど揺られ、日出谷駅着。ホームには、地元の方々が飾りつけたクリスマスイルミネーションと雪だるまがお出迎え。宿泊は鹿瀬温泉赤崎荘。温泉で「すす」を落とし、名物のしし鍋を食べた後、お楽しみのクリスマスプレゼント交換。最後にやったのは何年前なのか、やってみると、予想以上に盛り上がった。ワイングッズ、旅グッズ、グルメ本、色もの……贈り主の人柄と受け取り手との組合せの妙が面白く、「来年もやりましょう」となる。

わたしが昨晩用意した「オレンジとレッドのゼリーに植えたアイビー」はT氏にもらわれ、わたしはK氏の「2004年當用日記」を贈られた今回の旅に参加したメンバーで集まるようになったのは、今年の後半から。好奇心旺盛、話題豊富な人たちで、おかげでずいぶん楽しい年になった。来年の日記に、このメンバーとの想い出を綴れることを願う。早起きだったにも関わらず、話は深夜まで尽きなかった。

12月20日(土)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る