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ねろえび日記
by のり
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■ ドラクル GOD FEARING DRACUL
ドラクル GOD FEARING DRACUL
作・演出:長塚圭史
出演:市川海老蔵、宮沢りえ、永作博美、勝村政信、渡辺 哲、手塚とおる
山崎 一、山本 亨、明星真由美、市川しんぺー、中山祐一朗
2007年9月12日 東京 Bunkamuraシアターコクーン
WOWOWで放送
18世紀末のフランス、人目を忍んで森の奥の屋敷に住む信心深い夫婦、病身のリリス(宮沢りえ)と、レイ(市川海老蔵)。レイは、甦ったジル・ド・レイ(青髭公だね)で、吸血鬼であることを封印して暮している。
ある日リリスの元に、彼女の前夫アダム(勝村政信)がよこした使者(中山祐一朗)が訪ねて来る。アダムの頼みを断ったリリスは強引に連れ去られる。それを知ったレイは、封印していた暗黒の力を解き放ちリリスを奪い返すために旅立つ。
以前録画しておいたものをやっとこさ観た。
視聴動機は、吸血鬼モノ*、長塚圭史、出演者にひかれて。きっと浪漫ちっくでお耽美なのよね、ね、ねっ、ねっ!
* 好き。「ポーの一族」とか小野不由美の「屍鬼」とか「フィーバードリーム」とかドラキュラ伯爵とかカーミラとか。
感想。
えーと、期待しすぎました。
面白くないことはなかったのだが、勿体ない舞台だったと思う。惜しい。テーマとか出演者とかが、おぉっ!と思わせるだけに。
一幕が、退屈だった。演技は皆悪くなかったので、脚本のせいだわな。別に「笑い」を封印していたからではないだろうけど、なんでこんなに面白くないのか、キーッ!となったよ。
あ、お医者さん(渡辺 哲)のリリスへの身勝手な片思いの部分は色んな意味で上手いなと思った。リリスの魅力やレイとリリスの絆を強調するとか、毒を盛って身体を弱らせる展開に持って行くとか、意味があったなと。
レイの“覚醒”以降、二幕はまあ楽しめた。
ジャンヌ・ダルクとジル・ド・レイの関係、リリスの子殺しの過去などのエピソードや、司教の、神の存在を鮮やかにするために悪魔を見世物にするという魂胆なんかは面白いのに、脚本としては浅い感じで、物足りなかった。
ラストも、恐ろしい悲劇が訪れて皆ぐじゃぐじゃになってしまうのかと思ってたら、あっさり可愛らしく救われてしまいました。なんじゃい。ここに至るまでの描き方が浅いから、あまりカタルシスが感じられないのねえ。
あと、海老蔵サマの芝居は初めて観たのだが(歌舞伎も観たことない)、舞台映えする美丈夫て感じ。宮沢りえちゃんと絵面的にお似合いの美男美女だった。
が、吸血鬼としてのモエがなかった。ふう、致命的ぢゃん。
そう、一幕の苦悩して弱々しい風情とか伝わりづらかったし、特にラストの檻の中のシーン、体育座りのポーズや「死ぬのが恐い」という台詞が、似合わなくて、興醒めである。最後の「(リリスを)許す」の一言は力が抜けてて悪くなかった。
封印を解いてからの颯爽とした姿はさすがでしたけど。マントを翻す格好がサマになってること。
自分としては、吸血鬼としての圧倒的な恐しさ非情さ強さとともに、きゅんきゅんする脆させつなさ弱さも見たかったのさ。それと、当然それらに伴うエロスも。
あと、印象的な人。
宮沢りえちゃんは、綺麗でした。演技もよかったしね。痩せ過ぎだけど、衰弱した人の役だったので、それも合っていたと。
山崎 一さんは、好きな役者さんですよ。芝居的には説明役ポジで、ストーリー的には吸血鬼を見届ける宿命の一族の男。膨大な台詞をこなして、演技は上手いし、ちょっとお茶目でステキでした。
山本 亨&明星真由美、吸血鬼仲間。山本さん、身のこなしが軽やかでカッコイイの。柵をひらりと飛び越えたり窓からひょいと飛び降りたり。明星さんもカッコイイというイメージがある女優さんだけど、今回はまず見た目が凄かったです、妖怪人間ベラかアダムスファミリー。でも内面はレイのことが忘れられないカワイイ女ですよ。二人とも一幕で死んじゃうんだよな〜。
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03月30日(日)
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