ID:92433
ねろえび日記
by のり
[1305058hit]
■ フキコシ・ソロ・アクト・ライブ『XVIII』
普通のパントマイムは、そこにないモノがさもあるかのように動くが、コレはそこにあるものが存在しないかのように動くパフォーマンス。普通のマイムのサンプルにロープ、壁などをちらりと披露、フツーに上手い。
本編は、教壇の上のパイプ椅子がないつもりの中学教師、ベッドがないつもりで海辺で戯れるカップルの男、通りかかる様々な人々と会話する警官と茶箪笥。動きと台詞が見事すぎて爆笑。
最後は、客席に降りてきて「……っていうふうに、これからドラマシティで本番だなあ……」という意味の台詞を吐いたのち、コギト・エルゴ・スムや“森で木が倒れる時その音を聴いている者がいなければ音は存在しない”を連想させる(←私が勝手に)人間の存在のあやふやさを示す哲学的なお言葉(正確に憶えてないのよ)で観客をケムに巻いて終わり。
・スタンダップコメディアン
皮肉なタイトルに相応しく、舞台の床に寝転んでスタンダップコメディアンを演じる。垂直と水平の置換。隣のスクリーンにその様子を真上から撮影した映像が映る。初めはあらかじめ撮影しておいたVTRかと思っていたが、噛んでるところまで同じなのでリアルタイム映像だと気がついた(うすらぼんやりでごめん)
よくこんなこと思いつくなあ。
【追記】
DVDで見たら、映像はやはり事前に用意していたものだろうと思い直した。ライブで噛んでも映像ではそこまで細かい口の動きはわからないし、第一俯瞰撮影用のカメラが設置されてなかったもの。ホントにアホだな、自分。
・四兄弟(勝手に名前をつけた。1人○役)
飲食店のカウンターに集う四人兄弟。黒いフレームの眼鏡、白いフレームの眼鏡、2つの同じ山高帽、4つのアイテムを交換しあって4人を演じわける。位置を移動する時のすべるような動きが滑らか。
巧みだ〜、見ていて爽快感がある。最終的には、イチロー、ジロー、サブロー、シロー、オヤジ、テンインの6人が合体した。
・矢印、十字矢印
スクリーンに、水平方向の矢印(→か←)とその右端と左端に何か言葉が映る。矢印の前を移動しつつ変化を見せる。ベタなところでは「人間←猿」みたいなの。コレはアイディアとしてはありきたりだけど動きが巧みだった。他に「運転手←客」とか、あー、面白かったのに憶えてない。
1本矢印の進化系として縦横に交差した矢印の先端に4つの言葉が書いてあるネタもあり。こちらも流れが見事。
・白から始まる物語
スケッチブックに穴をあけて顔だけ出して、周囲の紙に絵を描いて話を進める芸。父と母とアキバに遊びにいった男の子の一家の話。
・当て字
英タイトルが「substituted character」だったかな。ミョーにオサレで胡散臭い雰囲気を醸し出していた。
スクリーンに、本来とは別の漢字を当てた言葉が次々と映し出され、それを説明する。
このコーナーは凄まじい下ネタだった。
「節句好」は年中行事が大好きな男とその妻タカコの話。鯉のぼりを上げながら、お雛様を並べながら、短冊をつるしながら、ナニがナニだと思わせるんだもん、可笑しすぎ、変態。
その夫婦に危機が訪れ最後は仲直りして「キス(貴子)」でまとめる趣向も憎いなと。
田舎のバーで、マスターと煮物料理を注文する客とのやりとりが面白かった「燻煮」「女菜煮」「男菜煮」
「抱痴猥婦」とか実物が出てきて、あげくに説明するまでもなく漢字そのまんまだと言ってのけるし。
あと「例腐」とか、ホント、シモしかねえな。
でも、イヤらしいこと考えてるアナタがイヤらしいんでしょ、みたいな確信犯的なスタンスがキュート。
・エンディング
またまた茶箪笥やオープニングより大きいパレットが出てきた。
クレジット映像の出し方もオシャレ。
・ボツネタコーナー
ここからは今日のチケット代に含まれていませんと断わりつつボツネタ披露。いつか日の目を見るかも……らしいが、けっこう面白かった。
[5]続きを読む
12月02日(土)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る