ID:87518
与太郎文庫
by 与太郎
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■ 博覧強気 〜 Expo bullish, reading and recording 〜

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 博覧強気 〜 Expo bullish, reading and recording 〜
 
〔Hopkins〕
 
https://twitter.com/bunshun_online/status/1393024150277554176
 
 Hopkins, Anthony 19371231 England America /ウェールズ生まれ。
《羊たちの沈黙》でアカデミー賞主演男優賞。代表作に《日の名残り》
《ニクソン》《2人のローマ教皇》。監督、プロデュース、作曲家。
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 アンソニー・ホプキンスが語る人生のコツ。
 
…… 「人生は大変なんだよ。生き続けるだけでバトルなんだ」30歳で
役を得た《冬のライオン》以来、出演した映画はおよそ80本。その豊か
なフィルモグラフィーの中でも、ホプキンスが「最高にお気に入り」と
誇るのが、83歳の今、公開を迎える《ファーザー》だ。
 
 フランスの演出家で劇作家のフロリアン・ゼレールが、自らの戯曲を
映画化した今作でホプキンスが演じるのは、認知症を抱えた高齢男性。
 
 アンソニー・ホプキンス「私たちはみんな、若く、希望に満ちている
ところから始まる。だが、終わりに差しかかると、いろいろなところが
崩壊し始め、多くを失い、再び子供に戻る。そして最後は塵となり、元
の場所に帰っていくんだ。明るくなくても、深く意味のあるメッセージ。
人生は大変なんだよ。誰にとっても、生き続けるだけでバトルなんだ」
 
 ホプキンスが語るとおり、《ファーザー》は、年老いた人が、いかに
弱く、儚くなっていくことがあるのかを、人間的な優しい目で見つめる
傑作だ。認知症を本人の立場から体験させるというアプローチのせいで、
観客はかなり混乱するが、それも意図的。そうやって静かに展開するス
トーリーの最後には、衝撃的かつ感動的なクライマックスが待っている。
演技派中の演技派であるホプキンスですら、そのシーンは「決して容易
ではなかった」そうだが、彼が演じるアンソニー(偶然にもホプキンス
と同じ名前だ)が大切にしている娘たちとの写真が手助けになった。テ
イクの合間にそれを見たことで、心は亡き自分の父へと戻っていったの
である。
 
「父の老眼鏡、愛用したペン、メモ帳、アメリカの地図などを見て、私
は本当に悲しく感じたものだ。父の夢は、どれも果たせなかった。全部、
埃となって消えてしまった。父の心臓が止まったとたんに。私たちは、
あちらに何も持っていけないんだよ。死んだら、物には何の意味もなく
なる。逝ってしまったら、それまで。父が亡くなった時、私は、そうい
うことに気づいた。人生には終わりがあるのだということに。この年齢
になると、そのことにむしろ安らぎを覚えるけれどね。私たちの努力は、
ある日、終わりを迎えるんだ。もう努力をしなくて良くなる」
 
 娘を演じるオリヴィア・コールマンは、完成作を初めて見た時、彼が
そんな思いを集約して演じたそのシーンを見て、涙が止まらなかったと
いう。その熱演は彼女以外にも多くの人の心を動かし、ホプキンスは今
作でキャリア6度目のアカデミー賞候補入りを果たした。そのような形
で評価されることは素直に嬉しいと、ホプキンス。
 
「何も期待せず、すべてを受け入れる。そうやって生きていれば、がっ
かりすることはない。今作の撮影は楽しかった。映画を観た人たちも映
画を気に入ってくれた。それで十分だ」
 

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05月14日(金)
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