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与太郎文庫
by 与太郎
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■ ゆけむり随想 〜 フロブロガー 〜
 
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20061006
 
 筆擱かず 〜 晩秋の老友たち 〜
 
 ゴリが、久しぶりに電話をかけてきた。(2005晩秋〜師走)
 与太郎の話は、どうしても長くなる。
 とくに、かかってきた場合には……。
 
 土井くんのときのように、往復数時間に及ぶこともあった。
 土井くんは、かつてカメラマンを志して、土門 拳 のアシスタントを
つとめたことがあり、それなりの憤懣を語ってくれた。
 
 われわれは、長距離電話を、とても高いと思いこむ世代でもある。
 そこで、みんなが決まり文句を用意するようになった。
 与太郎を怒らせないよう(気づかって)さまざまの口実で……。
 
ゴリ「そろそろ、かかってくる電話の予定があるよって」
土井「来客があるらしいので」
田村「これから出かけるところですので」
 
 ゴリと河原に、礼状まがいのプリント(年内完成予定のファイル草稿)
を送ると、河原から長文の紀行文が、ゴリからは長めの返書に先だって、
初釜の抹茶が届けられた。
 
 君子の交わり淡きこと水の如し。(1994晩秋の書簡で)
 さはさりながら、いそいそと礼状を書く。
「ものくれぬ友往生す、いわんやものくるる友においておや」
 
 ようやく(かつての)ゴリとの決裂と和解を「シンコペーション」に
まとめ、本人に送ってみる。
 さしたる異議を申したてなかったので、ブログに公開した。
 
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19581021
 シンコペーション 〜 決裂と和解 〜
 
 河原には、清水先生と親しいらしいので、ラスプーチン他の講義録を
完成しようともくろんで、できれば清水先生にも読んでもらいたいので、
《落第生は二度眠る/夜汽車の女》を(友情に託して)送ってみた。
 
 また、河原の旅行記を、与太郎文庫に収録・公開してよいか、許諾
を求め、ついでに誕生日も訊ねたが、いままでのところ沙汰がない。
 
 
 ◆ 煙筆 〜 弘法は選ばず 〜
 
 ゴリの万年筆は手作りだそうだ(かつての悪筆に改善のきざし顕著)。
 与太郎は、むかしから筆圧が強すぎて、いかなる高級品も使いこなせ
なかった(中学時代のウォ−ターマンや東京時代のシェーファーなど)。
 
 万年筆には、書き手に合わせて調整する技術が必要らしい。
 その熟練工が、たったひとり生存しているそうだ。
 なぜか名だたるメーカーは、ひとことも宣伝しなかったが。

 万年筆の神様(ながはら・のぶよし)
 
 呉市の万年筆職人、長原宣義さん(72)は、どんな万年筆でもすぐ
に直してくれることから「万年筆の神様」と呼ばれている。長原さんは
全国各地の百貨店で、万年筆を修理するクリニックを開いている。そこ
では、様々な思いのこもった万年筆との出会いがある。20年ぶりに直
った父親の形見の万年筆。夫婦の絆を取り戻すきっかけとなった万年筆。
訪れる人々の心も治す長原さんと万年筆にまつわる人間模様を描く。
── 《ふるさと発 〜 心も治すペン修理職人「万年筆の神様」〜 
20050204(金)19:30〜19:58 NHK広島》*
ナガサワ文具センター営業企画課”筆記具愛用者のひとりごと”係
http://www.rakuten.ne.jp/gold/nagasawa/hitorigoto/index.htm

 エンピツは(新しいものほど改竄される可能性が高いので)ある時期
から、なるべく使わないようにしてきた。
 ほんとうは、あて名だけでも毛筆を使えば、もっともらしいのだが。
 
 むかし金谷先生のキュリー夫人像にインクをこぼして、最初のウソを
ついたことや、幼い次男がインクをこぼしたのを叱った記憶のトラウマ
から、いまでもキーボードが液体に弱いことに不安がある。
 
 1977-1986 pax adlib 約10年間(専用箋&エンピツ)
 1981-1990 pax adlib 約10年間(専用箋&エンピツ併用)
 1987-2006 pax aedlib 約20年間(ボールペン&キーボード)
 
 エンピツ時代から、いきなりボールペンに移行したのではなく、一時

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10月06日(金)
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