ID:87518
与太郎文庫
by 与太郎
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■ 死考力 〜 バラバを許せ 〜
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20060524
2ちゃんねる掲示板には、気に入らない人名につづけて「氏ね!」と
書きこむ投稿がある。わざわざ誤字にして冗談めかしたつもりらしい。
彼らは(女性もふくめて)日常会話でも、しばしば用いるようだ。
コンビニの店長が、アルバイトの女性に「きみはクビだ」と云った。
すると、うら若い女性は、すぐさま店長に向って「死ね!」と答えた。
そして、泣きながら私物をまとめて出ていった(数年前の伝聞)。
通行人にマイクを向けて「この容疑者を死刑にすべきか?」と聞けば、
大多数が「もちろん!」と答えるはずだ。その半数は笑みを浮かべて。
テレビやマスコミは、こういう反応を“世論”だと信じて伝える。
テレビ・タレントやコメンテーターは、あたかも“世論”を代弁して
補強するかのごとく、熱っぽく「極刑を!」と語る。
もし異論を唱えると「明日から来なくていい」と云われるのだろうか。
このような事件を伝える女子アナウンサーは、最初からマユをひそめ、
唇をゆがめてニュースを読む。
まだ裁判も始まっておらず、判決も出ていないのに……。
死刑を期待しているのは、多くの無関係な野次馬だ。
死刑を論議したがるのは、ごく少数の連中だ。
死刑を執行されてるのは、年に数人だ。多くは忘れられたころに……。
(↓)過去6年間に処刑された8人のリスト
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20030913
処刑前後 〜 事件・判決・執行 〜
◆ バラバを殺せ
── ピラトはイエスを釈放しようと思って、改めて呼びかけた。21
しかし人々は、「十字架につけろ、十字架につけろ」と叫び続けた。22
ピラトは三度目に言った。「いったい、どんな悪事を働いたと言うのか。
この男には死刑に当たる犯罪は何も見つからなかった。だから、鞭で懲
らしめて釈放しよう。」23 ところが人々は、イエスを十字架につける
ようにあくまでも大声で要求し続けた。 その声はますます強くなった。
24 そこで、ピラトは彼らの要求をいれる決定を下した。25 そして、
暴動と殺人のかどで投獄されていたバラバを 要求どおりに釈放し、
イエスの方は彼らに引き渡して、好きなようにさせた。
── 《ルカによる福音書 23:21-25》
http://www.nskk.org/tokyo/church/margaret/rector/sekkyo/2004/0404/bible.htm
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05月24日(水)
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