ID:87518
与太郎文庫
by 与太郎
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■ 敵前逃亡 〜 脱走兵の晩年 〜
 
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20040524
 
 脱走は、銃殺に相当する重罪である。外国に逃亡した期間は除外され
るので、時効は成立しない。拉致された日本娘は、彼が脱走米兵である
ことを知った上で、結婚に応じたのか。
 
 拉致された日本娘は、一度は日本国籍を失ったが、このたび帰国して
抹消されていた戸籍を回復した。二人の娘が、母の祖国で永住権を得る
ことも困難ではない。問題は、夫の亡命を日本が受け入れるかどうかだ。
 
 日本がアメリカに「許してやってくれ」と頼んでも、夫はアメリカ人
を裏切った犯罪者だから、軍法会議によって、すくなくとも重労働数年
を課されたのち、大統領の特別恩赦がなければ自由の身になれない。
 
 小泉首相は「日本に来れば、私がなんとかしよう」と云ったのだろう。
だが、妻以外の日本人など知らないアメリカ人が、黄色い顔の政治家を
初対面で信用するはずがない。せめて在日米人に説得させるべきだった。
 
 ジェンキンス軍曹(第1騎兵師団8連隊1大隊C中隊の分隊長中士)脱走は
二十五歳のとき(19650105)である。北朝鮮では彼を“反米帝英雄”と
して迎えいれた。のちの“よど号ハイジャック犯”の前例となった。
 
 彼らの待遇は、たぶん金 日成の急死(19940708)によって一変した
のではないか。翌年は田宮 高麿が変死(19951130)している。彼らの
妻子も居心地がわるくなったので、あいついで帰国(20010515)した。
 
 ジェキンス&曽我一家の人々は、それぞれの国籍順位がことなる。
 夫(ACB)妻(BCA)娘(CBA)←A=米/B=日/C=朝
 この順位を得点に換算すれば、CBA(朝←日←米)の順となる。
 
 われわれが「日本に住むべきだ」というのは、自由と豊かさである。
(たぶん、日本の現状を体験した妻も、これを実感したにちがいない)
 夫は、もともと謝罪して服役する意志がない。二人の娘はどうか?
 
 一家が一緒に暮すことが必要なら、いままでどおり北朝鮮でよい。
 母娘が裕福に暮すなら、夫を残して、日本に移住すべきである。
 曽我ひとみさんは、両国を往復し、半分は妻、半分は母として暮す。
 
 二人の娘にとって(混血による差別など)は、日本が望ましいのだ。
 曽我ひとみさんには、もうひとつ気ががりなことがある。やもめの
老父を(双子の妹は他家に嫁いで久しいので)できれば介護したい。
                        (Day'20040525)
 
── 親と子──「青年時代に家族と別れることは健康なことである」
としたうえで、ほとんどの人にとって必ず夜の食卓の団欒に帰ってくる
時が起きるという。そして「この団欒こそ人たちをして再び人の子に、
人の親に、祖父母に、もっと簡単にいえば、人間にするのである」と語
る。 ── 《世界の古典名著・総解説 19931130 自由国民社》P443
── モーロワ/河盛 好蔵・訳《結婚・友情・幸福 19.. 新潮文庫》
 
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 兵役拒否の州兵は「脱走」イラクへ戻らず有罪判決
 
 イラクから一時帰国したまま所属部隊に戻らず、良心的兵役拒否者と
しての取り扱いを求めていた米フロリダ州兵、カミーロ・メヒアさん
(28)は21日、ジョージア州で開かれた軍法会議で脱走罪で禁固1
年と懲役除隊の有罪判決を受けた。 メヒアさんはイラクで治安維持任
務中だった昨年10月に休暇で米国に戻ったが、「戦闘の巻き添えにな
ったイラク市民の死に耐えられない」と帰隊しなかった。ロイター通信
によると、メヒアさんは判決を言い渡される前に「(帰隊拒否を)後悔
はしていない。 ── 和田 浩明《毎日新聞 20040522 ワシントン》
 
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 となりに脱走兵がいた時代
 
数年前、テレビ朝日系の『驚き、もものき、20世紀』で『ベ平連、
友情の大脱走作戦』という番組が放映されたことがあった。なかなかよ
くまとまったドキュメンタリだったし、出演した鳥越俊太郎は最後に涙

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05月24日(月)
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