ID:87518
与太郎文庫
by 与太郎
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■ 五木村 〜 売られた子守唄の里 〜
 
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 from Our Picture;川辺川ダム
http://www.news.janjan.jp/area/0809/0809046260/1.php?action=table&msg_article=96261
 須藤 久仁恵・撮影《川辺川ダム問題の今 20080905 相良村と人吉市》
 
 五木節考 〜 誰がための子守唄か 〜
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19541127
 ♪ 五木の子守唄 ── 《Day was Day 20001224 Awa Library》
 
 愚行 〜 売られる「子守唄の里」借金をしてダム建設に抵抗 〜
 
── 子守奉公に出た娘と親の深い情を込めた哀愁の音を奏で、敗戦で
すさんだ日本人の心を慰めた五木の子守唄。そのゆかりの里、熊本県五
木村がダムの底に沈むかもしれない。「考え直してくれんか」。五木村
議員一年生の田中雄士(三九)は昨夏、自宅に出向いた村会議長から静か
に諭された。田中は地元で進む川辺川ダム建設計画に環境影響調査(ア
セスメント)が必要と訴え、署名運動の発起人になろうとしていた。調
査をすれば工事や補償交渉は中断され、村は混乱する。田中は自己矛盾
に苦悩しながら、言われるとおり手を引いた。
 建設省は既に周辺施設の工事を進め、アユ漁など川を漁場にする流域
漁協の反対を切り崩せれば、すぐダム本体に着工するつもりだ。
 田中は本当はダム建設に反対だ。財産である水質日本一の川辺川が汚
れる。限界を超えた雨は洪水被害を広げる可能性がある。かんがい用の
利水は不要と農民は訴訟中。建設省が当初説明した目的に次々と疑問符
が付く。村の外では反対運動が福岡や東京にも広がる。だが既に計画を
受け入れた村議会の一員の立場では反対をはっきり主張できない。村八
分になった反対派もいる。「ダムは要らないとみんな分かってるはず。
でも時間がたちすぎた」
 計画発表から三十余年。当初は反対運動もあった。だが多額の補償金
と村の将来展望をてんびんに掛けた村民は反旗を降ろす。見たこともな
い札束を手に多くが村を去り、補償が始まってから二十年近くで三千四
百人いた村民は半減した。いつしかダム関連の土木業が主要産業となり、
村は変わり果てた。
 日本は国内総生産(GDP)に占める公共投資の比率が、欧米各国の
二倍以上と世界最大の異常な土建国家≠セ。道路や橋など基本的な社
会資本整備が一巡すれば、経済波及効果の薄い公共事業は削るのが先進
国の潮流。茨城県が公共事業と福祉に同額を投じた場合の経済と雇用へ
の波及効果を試算したら、いずれも福祉が上回った。成長率をかさ上げ
した公共事業神話はもう隠れみのにできない。
「川辺川ダム問題の解決を考える研究者の会」代表の五十嵐敬喜法政大
教授(五六)は「建設を止められないのは政官財の利権が優先していると
しか考えられない」と見る。国家財政の非常時に総事業費二千六百五十
億円という無駄な愚行が繰り返されるのか。/
 自民党、関係省庁の幹部の説得に回った五十嵐は双方から信じ難い言
葉を聞く。「公共事業を国会審議に持ち込めば利権争奪の場になり、か
えって無駄な公共事業がまかり通る」と。/
 田中は昨夏以来、流域の村外の知人にダムの意味を考え直すよう働き
かけ始めた。地域おこしで村を再起させたいと、水没を免れる村の一角
に借金をして民宿を建てた。村を捨てた人たちとの心の距離をたぐり寄
せられるかどうか。小さな抵抗を続けるつもりだ。(敬称略)
── 《豊かさ創世記 開け変革の扉 20000128 山陽新聞》
 
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD24001/story.html
── 枝川 弘・監督《五ツ木の子守唄 19540414 大映東京》
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=136308
 
── ダムに埋もれた村の《五木の子守唄》には、いまも心うたれます。
http://q.hatena.ne.jp/1252162060#a946592

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01月28日(金)
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