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与太郎文庫
by 与太郎
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■ フクちゃんの家 〜 武器よ、さらば 〜
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19990205
Ex libris Web Library;“フクちゃん”
http://www.kanda-zatsugaku.com/020125/0125.htm
…… 早稲田の制帽に似ていたことから、早慶戦の応援マスコットに。
http://www.bunkaplaza.or.jp/mangakan/chronicle/chronicle.html
── 横山 隆一《江戸ッ子健ちゃん 19360125 朝日新聞東京版》
先生の名は下村福、横山隆一の新聞漫画そのままの“フクちゃん”が
アダ名である。みずから「ボクは育ちがちがう」といったと伝えられる
ように、大丸百貨店・社主の次男である。
生まれ育った屋敷には、二十数室もの雨戸を管理する使用人がいて、
朝から開けはじめると夕方までかかる。そこでまた順々に閉めはじめて、
ようやく深夜に作業がおわるという(もとは落語のネタらしい)。
そんな御曹子が、何故しがない高校教師になったのか、折々の伝聞や
先生自身の述懐をつなぎあわせると、以下のごとし。
跡取りは兄にまかせて、早稲田大学文学部にすすむ。戦前のワセダで
は授業に出るような連中はモノにならないといわれ、もっぱらコタツで
文学修行にとりくむ。期末試験だけ出かけてスラスラ答案を書く。
やがて学徒動員、跡取りは徴兵をまぬがれても、次男はまぬがれない。
なにしろ大店のぼんぼんの壮行式典であるから、社員一同はじめ通行人
や野次馬あわせて、相当な人だかりではなかったか。
フクちゃんは「ペンを銃に持ちかえて、征って参ります」とブった。
しかし青白きインテリは、たちまち病を得て療養生活に入る。ここで
看護婦と恋におちるが、身分ちがいのために勘当、あるいは駆け落ちし
て現在にいたる。くわしい事情はわからないが、瀟洒な一軒家に出迎え
る夫人を一目みた生徒は、すべての伝聞を信用してしまう。
フクちゃんは詠っている。
“一もとの椿かほどの家持ちたし/一匹の蝦蟇となりても住みつぐべし”
のちに先生は、隣に新築中のビルを相手どって“日照権訴訟”原告と
して地元新聞に登場する。全国でも初のケースではなかったか。
ベラミでの同窓会で真先に指名された先生は、いささか不本意な面持
ちで、マイクを受けとった(グラスをマイクに持ちかえて)。
「他にもエライ先生いっぱいいやはんのに……、ほんなら申しあげます。
みなさん同志社を出たんやから、お子さんたちもぜひ同志社へ来てくだ
さい。オワリッ」
当日参集した百人のうち、他のエライ先生や大企業の御曹司といえど
も、二百六十年におよぶ十数代の毛並にはかなわない。よって司会者は
最初のスポットライトを献上したのである。
司会者は、ほかにも弁明を用意していた。
かつての調査によれば、ほとんどの新聞の読者は第三面をひらいて、
左上の連載漫画から読みはじめるという。まずは「フクちゃん」なのだ。
ところで、先生が十二代目当主の次男であるとすれば、兄上は十三代
当主にあたるが、会長の井狩弥治郎氏は十四代目社長でなければならな
い。かくて当主・社主と社長それぞれの歴代が不一致となるらしい。
フクちゃんに対して、どことなく与太郎の態度は敬意に欠けていたか
もしれない。先生自身も、どことなく無礼な印象を抱いておられるかも
しれない。その理由は、学級担任に当らなかったこと、正規の文芸部員
でなかったことから、たがいに第三者として接したためか。
学級 バレー 文芸部 ホザナ カメラ 大丸 鳴滝
下村 〇 ? 〇 × 〇 〇 ×
宮田 〇 〇 〇 × (〇) × ×
阿波 × × 〇 〇 〇 × (〇)
立石 〇 〇 × 〇 × 〇 〇
下村家の人々 〜 大文字屋“大丸”創業家当主12代 〜
下村 彦右衛門 1“正啓”1688‥‥ 京都 山城 17480515 81 /元禄 1.‥‥-寛延 1.0418/幼名=竹兵衛“大丸”業祖
下村 彦右衛門 2 17‥‥‥ 京都 山城 17‥‥‥ ? /
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02月05日(金)
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