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与太郎文庫
by 与太郎
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■ 雑草雑考 〜 芭蕉忌300年 〜
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19941114
Ex libris Awa Library;西田さんからの葉書
(水に濡れて読めなくなったのは、インキを水で薄めたせいか)
西田さんは早稲田大学文学部を出て、陸軍中野学校から大陸にわたり、
ロシア女性と同棲しながら諜報活動をつづけていたという。
戦後は、中企業の総務部給与課長をしながら、校歌を作詞などした。
与太郎は、さる小企業の依頼で、シルバー・センターの求職者リスト
から数人を選んで面接、採用を決定した。
どうして中企業を辞めたのですか、という質問に、彼はこう答えた。
給与課長として、数百人のリストラを断行した。自分だけ残るわけに
いかないので早期退職して、けじめをつけた。
そこで、前の職場に電話で確認すると、同じように回答された。
与太郎は「筋金入りの文学青年ですよ」と、経営者に紹介した。
ただし身元保証人については「元首相しかいない」というので、保留
のままになった。その年で、なにかしら事情があるのは当然であろう。
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19841114
面接心得 〜 実録珍問奇問集 〜
ところが、入社から数日たっても、これという仕事がなかったため、
毎日うでぐみして机に坐っていたそうだ。そこで、社長が冗談まじりに
「まるで月給どろぼうだな」と云ってしまった。
それまで、にこやかに笑っていた西田さんは、いきなり立ちあがって
身辺の私物をかき集めるや、憤然として「辞めます!」と叫んだそうだ。
おどろいた社長が「まったくの冗談だ、撤回する」と謝罪した。
かくのごとき豪傑肌だったが、酒好きのため、はるか年下の与太郎に
「飲みに行こうか」と誘っておいて、最後まで財布を出さなかった。
しかし、映画俳優のような笑顔と物腰は、なかなかのものだった。
ついつい忘れていたが、次男の誕生祝に、紅真珠のネクタイ・ピンを
贈られ、さらに本町界隈の「早稲田屋洋品店」を紹介されたので、縦縞
横織のネクタイを(自前で)調達して、擦切れるまで愛用した。
数年たって、交信がとだえた。
あるとき、創刊したばかりの雑誌を献呈したところ、返礼の葉書に、
「きみの雑草のように逞しい生き方に云々」と書かれてあった、
与太郎は、西田さんには一杯のコーヒーもご馳走になったことはなく、
もっぱら年長者として顔を立ててきたので、いささか心外だった。
いくらなんでも“雑草”が褒めことばには聞こえない。
そのころ、昭和天皇の侍従長が著わした本を読むと、植物学者でもあ
る陛下は、つねづね「雑草という草はない」と語っておられたそうだ。
ご学友が書きとめているのだから、さもありなんと思われる。
しかし一方で、植物分類学では“雑草”という概念は不必要なのか。
われわれの日常業務では、分類不可能な事例が多く、“その他”とか
“未決”“雑件”というファイルなしには処理できないのである。
たしかに、当人にとって愉快でない譬えだが、かといって目くじらを
立てるのは紳士的ではない。やんわり反論して、相手に「失礼した」と
謝罪させるのが、大人の作法であろう。
◇
浜口 京子の父は(外見によらず)話上手で、愛情にあふれている。
「娘が蛇口をヒネると、あとが大変なんです(踊るサンマ御殿)」
これでも「女性差別だ」といきまく連中がいるのではないか。
たとえば「男はホースで、女は蛇口。ちょいとヒネれば水いらず」
などという都都逸(素案)は、もはや通じないだろう。
以下、むかしむかし、牟田 悌三の深夜ラジオ傑作選より二題。
「おれは、消防士だ。あるとき仕事を終えて、ふと見ると、そばで女が
燃えてるじゃぁねぇか。おれは早速、自前のホースを取りだして、火を
消しにかかった。ようやく消し終った頃には、ホトホト草臥れたよ」
「ラジオが何だか云ってるが、どうもよく聞こえない。そこでおれは、
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11月14日(月)
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