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与太郎文庫
by 与太郎
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■ 辞世のことば 〜 生と死とことば 〜
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19900220
…… 世上にしばしば辞世とされて流行しながら、真偽のほどが確認し
がたいことばも採用したことである。あえて採用したのは、伝承する心
意の方が、真偽にこだわる理屈より大切だと考えたからであった。豊臣
秀吉(四六ページ)や太田道港(四九ページ)のものなどは、とくに疑
わしい。しかし火のないところに煙は立たない。その火を探してみると、
火はありありと生の中に見える。その意味で疑わしいものは一つもない
のである。
畢竟、死は一つの生にすぎない。その一つ一つの生をこえるべく、人
々は多くのことばを語ってきた。そこからわれわれが何をうけとるべき
かが、当面の示唆深き課題である。
なお年齢は便宜上、数え年で統一した。(viii)
目次
一 刑に臨む ……………………………………………………… 3
磐代の浜松が枝(いほしろのまつがえ) 有間 皇子 5
ももづたふ磐余の池(いはれのいけ) 大津 皇子 8
古来の一句 日野 俊基 11
白日青天 千 利休 14
風さそふ花 浅野 長短 17
身はたとひ 吉田 松陰 20
孤軍 謹言絶えて(たすけたえて) 近藤 勇 23
ただ皇天后土 江藤 新平 26
二 力に生きて …………………………………………………… 29
倭は国のま秀ろば(やまとはくにのまほろば)倭 建命 31
業鏡高く懸げ 北条 時頼 34
人間五十年 織田 信長 37
逆順無二の門 明智 光秀 40
四十九年一睡の夢 上杉 謙信 43
露とをち露と消へにし 豊臣 秀吉 46
かかる時 太田 道灌 49
おもしろきこともなき世 高杉 晋作 52
腹いたや 山岡 鉄舟 55
三 日裁 …………………………………………………………… 59
なよたけの風にまかする 西郷 千恵子 61
うつし世を神さりましし 乃木 稀典 64
愛の前に 有島 武郎 67
水蹄(みずばな)や 芥川 龍之介 70
池水は濁りににごり 太宰 治 73
ぼくは神の手に 田中 英光 76
私は歩み去ろう 原 民喜 79
散るをいとふ世にも人にも 三島 由紀夫 82
四 漂泊の果て …………………………………………………… 85
鴨山の岩板し枕ける 柿本 人麻呂 87
つひに行く道 在原 業平 90
生くべくも思ほえぬかな 和泉 式部 93
願はくは花の下(もと)にて 西行 96
眺むる月 飯尾 宗祀 99
旅に病んで 松尾 芭煮 102
行列の行きつくはて 萩原 朔太郎 105
五 入滅 …………………………………………………………… 109
無覚の聖衆来迎(しやうじゆらいがう) 空也 111
常陸の人々ばかりぞ 親鸞 114
みづから一念発心せんより 一遍 117
それ 道に 夢窓 疎石 120
虚空地に落ち 絶海 中津 123
平生は長詠短歌の中 一休 126
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02月20日(火)
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