ID:87518
与太郎文庫
by 与太郎
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■ 著者のいない本 〜 縮刷第二版のあとがき 〜
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19860127
http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/day?id=87518&pg=19860127
Ex libris Awa Library;《Birth Days 330 19860801 ZAP》
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…… まったく不思議なことですが、この小冊子が完成するまでの七年
間、ほとんどの人の質問は「そんなに大勢の誕生日を調べて何になるの
か」というものでした。まれに「面白そうだね」といってくれる人も、
商品としてでなく《趣味の自費出版》くらいの評価でした。地元の新聞
に載ったころは、ユニークなノベルティ(つまり、無料のおまけ)と
紹介されました。ここまで来るにも、大手家電販売会社に、六万五千部
も買いあげられた実績があったからです。
つぎに、全国紙に掲載されると、こんどは《アイデア出版物》という
ふうに受けとられました。各紙が取材に来られ、そのたびに同じような
質問に答えるうち、《バースディ産業》とか《メモリアル産業》などの
表現が出はじめました。
社交辞令のほとんどは《コロンブスの卵》でしたが《著作権不在》で
ある点も共通していました(編集著作権はあるそうです)。
誌名にちなんで「先着 366人にプレゼントします」とうたったところ
全国各地から3000通もの郵便物が寄せられました。日曜日の朝から電話
が鳴っていたそうで、「まだ残っているか」という確認です。ほとんど
速達だったのは、そのせいでしょう。
スタッフにとっても望外の反響で、採算はともかく、これほど熱心な
リクエストに応じない法はない、と決断して別に5000部増刷することに
なりました。その前に郵送料を軽減するための非常手段として、はがき
大(A6版)に縮小し、封筒なしに、そのまま料金別納で投函できる形状
の《縮刷第二版》を考案していたのが、運よく間に合ったのです。
当初はアィピー協会の《年賀状》として 500通発送したところ、受け
とった人たちから「もっと見本をくれないか」という電話が多く、自信
はあつたのですが、新聞社や出版社の人たちは、すぐに《実用新案意匠
登録》するよう、すすめてくれました。まさに《必要は発明の母》だっ
たのです。
七年間を通じて、あるいは完成直後も、この本を直接に手わたして見
せた人の数は、せいぜい百人ほどでした。それがノベルティとなり年賀
状となり、プレゼントとなって、約二ケ月間で十万人を超えました。
取材記者の中に「あなたは、アイデア商品を作ったのでなく、誕生日
という意識市場を作ったんですよ」という人もあらわれました。たしか
に、私もその期待を抱いています。くりかえし「どんな動機で、誕生日
に着目したんですか」と尋ねられ、「知らない土地で、知人や友人を得
るための方便です」と答えつづけた私は、この本の完成によって、得が
たい友人を得ることが、さらに可能になったと信じています。この本を
世に出すための、唯一の推進者となった鳥越忠氏との友情をはじめとし
て、多くの方々にめぐりあいました。
素朴な質問の「どうして13,000人を選んだのですか」に対して「毎日
すくなくとも十人以上載せるための最小公倍数です」と答えていたもの
の、最近では「日本人の一万人に一人の割合です」といえるよう、追加
入力しています。さらに旅先で考えたように「これらの著名人は、こう
している時も、毎日何人かが亡くなっているんですよ」と、つけ加える
ことにします。 (19860127)
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19860701
── 《Who's Who Monthly No.1 19860701 IP Library》P59
https://twitter.com/itokonn_hq/status/685046666169208832
d.hatena.ne.jp/adlib/19860401 BIRTH DAYS 366 活用のしおり
https://twitter.com/awalibrary/status/691917812047204352
関連書籍目録
── クロフォード&サリヴァン/アイディ・訳《誕生日大全 20051101 主婦の友社》
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4072491209
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