ID:87518
与太郎文庫
by 与太郎
[1057124hit]
■ 音楽のよろこび 〜 バーンスタインの三段論法 〜
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19690228
Bernstein, Leonard 19180825 America 19901014 72 /作曲・ピアノ・指揮
♀Montealegre, Felicia Cohn 19220206 Chile America 19780616 56 /女優・ピアノ/Leonardの妻
♀Yashida-Krafft, Barbara 1927‥‥ Duitch 鎌倉 20031127 76 /日本文学/吉田 秀和の妻
吉田 秀和 音楽批評 19130923 東京 /
/1957二十世紀音楽研究所(柴田 南雄&入野 義朗)設立〜《主題と変奏/モーツァルト》
── オムニバス形式の台本の構成について貴重な意見を出してくれた
ロバート・ソデック,メアリー・アハーンと,編集上のすぐれた協力者
であり,この本の名付親であるヘンリー・サイモンおよび私の助手
ジャック・ゴットリープに心から感謝する.
── レナード・バーンスタイン
/吉田 秀和・訳《音楽のよろこび 19660228-19690228 音楽之友社》
目次
序論 適切な方法 …………………………………………………… 3
架空の会話
ロッキー山脈での自由討議 ……………………………………… 13
第1景 なぜベートーヴェンなのか?
第2景 意味とは,どういう意味?
あの偉大なアメリカの交響楽にいったい何が起こったのか? 31
なぜ2階に駆けあがってガーシュインぶしを書かないのか? 46
間奏曲 カリフォルニア州アパー・ダビング …………………… 59
オムニバス形式による7篤のテレビ用台本
ベートーヴェンの《第5交響曲》 ……………………………… 67
ジャズの世界 ……………………………………………………… 89
指揮法 ……………………………………………………………… 118
アメリカのミュージカル ………………………………………… 149
現代音楽入門 ……………………………………………………… 180
ヨハン.ゼパスチャン.バッハの音楽 ………………………… 223
何がオペラを大きく(グランドに)しているか? …………… 263
訳者あとがき ………………………………………………………… 303
── 序論 適切な方法
ものごころついて以来ずうっと,ぼくは大勢の友達や同僚,先生や学
生それからごく普通の市民たちといっしょに,音楽について話しあって
きた.しかしこの数年間は,公衆を相手にして,音楽について語るよう
になった.つまり,ぼくもまたあの善意の人々──組み立てられた音に
たいする人間の反応というすぼらしい現象を解明するよう運命づけられ
た人々──の長い系列に加わったわけである.だがこれは造化の戯れを
説明しようとするような仕事だ.最後には,人間は組み立てられた害,
少なくともある種の組み立てられた音を聞くのが好きなのだという,愛
すべき事実を素朴に受けいれるしかないのだから.しかも,音を聞く喜
びには,動物的な興奮からはじまって精神的な高揚にいたる,あらゆる
種類の反応の形式がある.そして世間では,もっとも精神的な反応を呼
びおこすように音を組み立てることができる人々を天才と呼ぶ.こうい
う自明の理は,否定することも説明することも不可能だ.しかし,なん
とかして解明しようと努力することは少なくとも可能だろう.そう,洞
穴の壁に頭をぶつけながら,時折ひらめくビンの先はどの光明をめざし
て闇の中を掘り進んでいった人類の伝統にしたがって.そうしていけな
い理由はないはずだ.
《エロイカ交響曲》については,使われた音符の数より多くの言葉が
費やされた.その言葉と音符との比率は,もし誰かが計算したら,まっ
たく途方もないものになるにちがいない.しかし,それにもかかわらず
《エロイカ》をみごとに説明してくれた人がいただろうか? ひとつの
音がもうひとつの音につづき,あるいはもうひとつの音と同時にあって,
しかもそれらがあるべき位置に的確におかれていると感じられるような
[5]続きを読む
02月28日(金)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る