ID:87518
与太郎文庫
by 与太郎
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■ 天の熟女 〜 むかし、をんなありけり 〜
 
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19490423
http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/list?id=87518&pg=000000
http://www.enpitu.ne.jp/tool/edit.html
 
 Ex libris Web Library;巌本真理(肖像画)
http://homepage3.nifty.com/rurounotami/yokosuka_takeya.htm
 武谷肖像画店
 
── GHQは日本円とアメリカドルの交換レートを1ドル360円と
定めました。このレートは「スミソニアンレート」が採用された1971年
まで22年間にわたって維持されました。── (360円の日)
http://www.ffortune.net/social/seso/nihon-today/360yen.htm
 
── そのようなことがあったかもしれないし、なかったかもしれない。
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/1772304.html
 伊勢物語「京に思ふ人なきにしもあらず」
 
 キャバレーのナンバー・クラスは女優以上で、しばしばホステス以上
の美女も働いている。電話交換手であったり、靴磨きの母娘であったり、
事務員であったりする。(以下。1962年頃の記憶より)
 
 ミス東京の事務所にも、中年女性二人が勤めていた。
 とても仕事熱心で、台風の日など、二人とも徒歩で出勤してきた。
 とくに、天野さんは、若いときはさぞやと思われる美人だった。
 
 あるとき、英文の小切手について(天野さんに)相談された。
 fifteen dollars と読めたものの「15ドルか50ドルか分らない」
と答えた。当時のレート(360)で 5400円または18000円である。
 
 どういういきさつで、どんな間柄の外国人に、こんなものを貰うのか、
知りたくない気分だった。
(いま思いだすに、彼女は巌本真理さんに似ていた)
 
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19690712
 日本の弦楽四重奏談 @ 巌本 真理・黒沼 俊夫 両氏をたずねて
http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/day?id=87518&pg=19790511
 
── 経理課長の森さんは、とても面白いゲームを思いついた。
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20031201
 ミス東京に出前一丁!
 
 天野さんは、与太郎だけでなく、誰に対しても優しかった。
 遅刻したり、勤務中に盗み酒を飲んでも、笑ってくれた。
 与太郎が、辞表を破りすてて、退職したとき、目をうるませてくれた。
 
── 与太郎が、その紙を音たてて破りさくと、部長は受話器をとった。
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20070802
 切腹作法 〜 戦場の男たち 〜
 
 寺原に「俺が、いいなぁと思う女性は、たいがい年上だ」と云うと、
「年なんて、どうでもいいじゃないか」と励まされた。実は、もう一人
あきらかに年下の電話交換手もいたが、相手にされなかっただけだ。
 
 もうひとりの熟女は、ヘラルド映画の手形を割引くため、新聞広告で、
天野商事という高利貸しに電話して知り合った。
 代りに会ってきた寺原によれば「なかなかの美人」だそうだ。
 
 何かの拍子に、彼女も「五味アパート」に住んでいたとか「ぼくは、
いちばん明るい部屋なんです」と云った。そこで「お名前は」と聞くと
「天野でございます」と答えた(妻か娘か縁戚か、察するに余りあり)。
 
 いま思うに、二人の同姓の熟女は、手形と小切手に関連している。
 この二人が(小説や映画なら)姉妹だったりするが、一方は素人で、
もう一方は玄人である。それぞれの業界に照らし、あまりに優雅だった。
 
http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/search?idst=87518&key=%B1%C7%C0%EB%BC%D2
 ↑映宣社 ↓天野(別人=ミス東京企画部芸能課)
http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/search?idst=87518&key=%C5%B7%CC%EE
 
(20100714)
 
04月23日(土)
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