ID:87518
与太郎文庫
by 与太郎
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■ 石原式色盲検査表
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19160101
Ex libris Awa Library;
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/B008YDM7SS
── 石原 忍《石原式色盲検査表 19160101 半田屋出版部》
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/B0096I23FM
── 医学博士 石原 忍・考案《ひらがな色盲検査表 1924‥‥ 半田屋商店》
── Dr.Shinobu Ishihara 《TESTS FOR COLOUR-BLINDNESS 1924 Handaya》
The Series of Plates Designed as Tests for Colour-Blindness by Dr. Shinobu Ishihahara, Coloner I.J.A.M.C.
Professor of Ophthalmolgy, Medical Department, Imperial University of Tokio. FOURTH EDITTION
(京都丸太町橋西詰 丸三書店 電上(3)1944)
── 須田 経宇《石原忍の生涯 〜 色盲表とともに五十年 198403‥ 講談社学術文庫》
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4061586300
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附録 通俗色盲解説 石原 忍
一 色盲の種類
色盲には、眼の発育不完全で起る先天色盲と、生後眼の疾患で起る後
天色盲とある。そしてこの二つのうち社会的に比較的重大な意義を有す
るものは先天色盲である。
先天色盲を概ね四種類に区別する。即ち、全色盲、全色弱、赤緑色盲、
及び赤緑色弱である。このうち全色盲と全色弱とは、何れも稀に見られ
るもので、普通に色盲といわれているのは、赤緑色盲及び赤緑色弱のこ
とである。
全色盲とは、色の区別が全くできないもので、宇宙間の森羅万象は、
悉く一色に見える。あたかも写真を見るようなもので、ただ物体の形状
と明暗とがわかるのである。且つ赤色は暗く青色は明るく見えるから、
丁度写真と同じようである。なお全色盲の特徴は視力の悪いことで、普
通人の十五分の一ぐらいしかない。即ち普通の人の見得る最小の物体よ
りも十五倍も大きい物でなければ見えない。また昼間は羞明があって眼
を細くしている。
説明の必要上ここにすこし人の眼のことについて話そうと思う。人の
眼は明るい場所と、暗い場所とで、機能が全く違うもので、明るい場所
では、物体が明瞭に見えるが、暗い場所では、視力が十分の一か、十五
分の一ぐらいに減じてしまう。また明るい場所では、物の色がよく見え
るが、暗い場所では、色は見えないで、ただ明るいと暗いとだけがわか
る。のみならず赤色は暗く、青色は明るく見える。例えば庭前に赤い撫
子の花と、青い桔梗の花と、並んで咲いているとき、これを昼間見れば、
撫子の方が明るく見えるが、日が暮れると、撫子の花は黒くなって、桔
梗の花がかえって明るく見えるようになる。ところが全色盲には、明る
い場所でも暗い場所で見たのと同じに見えるのである。この現象の外、
色の見えないことや、視力の悪いことなどが、すべて暗い場所の眼の機
能と一致している。なお暗い場所から急に明るい場所に出ると、誰でも
羞明を感じて眼を細くする。全色盲者が昼間眼を細くしているのは、即
ちこの理である。要するに全色盲の眼は、健常人の眼の機能のうち、暗
い場所の機能だけがあって、明るい場所の機能の欠けているもので、丁
度ふくろうや、みヽずくや、もぐらや、こうもりの眼のようである。
全色盲の反対は夜盲、即ちトリメで、明るい場所の機能だけがあって、
暗い場所の機能が欠けているものである。即ち、昼間は人なみに何でも
みえるが、日が暮れると全く盲目同様になって、家に帰ることもできな
くなる。丁度、鶏や、雀や、蛇や、とかげの眼のようなものである。
すこし余談にわたったが、全色盲は学問上甚だ興味あるものである。
次に赤緑色盲及び赤緑色弱は、色盲の中で最も多いもので、すべての男
子の 4-5%はこれである。即ち大正五年から同八年に至る四箇年間に、
徴兵検査を受けた者、百七十九萬六千二十八人のうちに、七萬九千八百
七十一人あった。即ち約 4.5%である。但し女子には極めて少なくて、
男子の十分の一に達しない。もしこれが女子に多かったならば、衣服の
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01月01日(土)
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