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与太郎文庫
by 与太郎
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■ “カッさん”笠寿+3 〜 Happy BirthDay to Mr. Kasamoto ! 〜
 
 ところが、1967年の産業スパイ事件 をきっかけに、マスコミが「マ
ル秘文書は切り刻め」というキャンペーンを展開したことで、シュレッ
ダーの社会的な認識が飛躍的に向上します。さらに2000年、ダイオキシ
ン類対策特別措置法が施行されたことで書類の焼却処分が不可能になり、
そのためもあってシュレッダーは急速な普及をみせました。
 
 以下、かつて明光商会で広報を担当していた Otsuka Satoshi さんの
お話です。
 
 明光商会創業者の高木 禮二氏は、創業以前リコーの歩合のセールス
マンとしてたくさんのコピー機を販売していました。高木氏は、コピー
機が普及することで紙に書かれた情報が爆発的に増えるため、情報処理
の課題が発生するだろうと予測してシュレッダーを開発したのです。
 
 最初から紙を裁断する方式で決まっていたわけではなく、薬品処理な
どの方法も含めていろいろ検討した結果、処理の簡便性や設置の容易性
などから、紙を裁断する方式に至りました。ヒントはうどんを作る製麺
機でした。そのため、暫くは今のように細かく切れるものではなく、細
長く裁断するタイプでした。
 
 普及の理由は、間違いなく「営業力」です。
 
 スパイ事件やリクルート事件、個人情報保護法など時代時代で神風は
あったものの、「売れる」のではなく「売る」ということを誇りにする
文化が明光商会には根付いていました。高木氏は常々「営業力を高める
には人としての魅力(価値)を高めることだ」と話しており、そのため
 
 YMDay(20231027)last up dated. 

10月27日(金)
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