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与太郎文庫
by 与太郎
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■ 卓話《暦の話》
た。暦も拒否しましたが結果的にはおなじグレゴリオ暦を使っています。
 
 旧暦のなごりである、と皆さんが思っておられる六曜(大安や仏滅)
は、旧暦とは関係がありません。グレゴリオ暦を採用したときに、そう
いう余分なものは使ってはいけないという布告を出しました。偶然この
とき目だたなかったために禁止の対象にならなかったものが、いま使わ
れています。
 
 これについては説明する時間がありませんので、できればもういちど、
皆さんでお考えいただきたい問題であろうかと思います。
 
 最後に、私なりにきわめて重要だと思っていることなんですけれども
暦のことなる民族の間では戦争が絶えないんです。しかし、戦争が絶え
ないからといって、暦を統一するということは、足して二で割るわけに
いかないんです。どっちかが捨てるか、捨てさせられるかしかないんで
す。ひじょうにつらいことなんです。
 
 日本の場合、あまり執着しないで旧暦を捨てました。もともとわれわ
れ日本民族がつくった暦ではなかったんです。中国から輸入したものな
んです。だから明治五年に「止めましょう」「西洋の暦にしょうじゃな
いか」と明治天皇なんかもおっしゃったんでしょう。なんら執着がなか
った。
 
 このときの西暦も、旧暦と新暦があってロシアでは旧暦を使っていま
した。12日ほどずれています。どっちにするかの判断で、やはり欧米
であるヨーロッパ、とくにアメリカとの友好を尊重してグレゴリオ暦を
ロシア暦は採用しなかった(はたして日露戦争です)。
 
 その後ロシアは革命政府がグレゴリオ暦に移行していましたが、去年
十二月二十五日に連邦が解体しました。実はその一年前に旧暦のロシア
暦が復活しています。
 
 ロシア正教会が社会主義国家のなかで、はじめてクリスマスを復活し
たんです。共産主義では宗教は禁じられていましたから表だってできな
かったのを、解体の一年前にやっている。
 このころすでに解体していたわけです。
 
 暦のことなる民族間は戦争が絶えない。しかしどちらかが捨てるには
もっと難かしい問題がある。ということで、御参考になるかどうかわか
りませんが(私の意見ではありませんが)つねづね考えていることの一
端を、お話しさせていただきました。御静聴ありがとうございました。
 
 阿波 之男 (Yukio Awa,19390101 〜      )
── 於:総社国際ホテル 19920130 13:00-13:30
 
>>
…… 今年はうるう年なので、2月に29日があります。この日に生ま
れた人は、平年には28日の夜の0時前に年をとることになります。生
まれた日が何曜日であったを知るのは以外に難かしいので、どうしても
確認したい人は今日お配りしたプリントで見て下さい。
 私のコンピューターには、約7万人の誕生日が入っており、この数を
みると毎月平均しております。特殊なケースとして、1月1日生まれが
多く、平日の数十倍あります。しかし、12月30日、31日は少なく、
この3日間を平均すると平日と比べて変わりません。
 43才以上の人は自分の誕生日を疑っても差し支えありません。とい
うのは、この年代の人は6ヶ月以内に役所に届ければよく、医師の証明
は不要でした。昭和23年以降は、法律により証明書がいるようになり
ました。ユダヤ民族の男子は、4000年前より、生まれて8日目に
割礼の儀式をしているので、誕生日が確実です。イエスキリストも割礼
の儀式を1月1日にうけています。旧暦では月が出始めるのが1日で、
29.5日毎にそれを繰り返します。今の新暦は月にはよらないので、
昔とは日にちが全然合致しません。日本の旧暦は独自のものではなく、
中国で作られたもので、ユダヤ暦にそっく
りです。イラクでは、イスラム暦のみを用い、月を礼拝しています。
 イランは、独自の太陽暦、イスラム暦、西暦の3本立てでやっていま
す。日本、中国、朝鮮は1本立てです。大安などの6供養(*3 )は、
旧暦とは無関係で、たまたま禁止の対象にならなかっただけです。

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01月30日(木)
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