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与太郎文庫
by 与太郎
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■ 死因の変遷 〜 Changes in cause of Death 〜
る――といった、ほとんど誰でも知っている以上のことは今のところな
い(知ってはいても実行できない人が多いが)。
『死因の人類史』を読んでいると、人類が寿命を伸ばすためにできる限
界まで来ているような気すらしてくる。だが一方で、つい最近まで「酒
は百薬の長」と言われていたが今では「一滴も呑まないのが健康上は一
番良い」ことが常識に変わったこと、自動車へのシートベルトやエアバッ
グの義務づけなどの安全対策がここ半世紀で劇的に変化した(昔は技術
的には可能なのに実装されていなくて人が死にまくっていた)ことなど
もわかる。ということは、今はまだ「常識」になっていないだけで、世
の中の死の原因になっている何かがこれからも発見されては対策されて
いき、人の寿命は生物学的な限界にまで少しずつ近づいていくのかもし
れない。
「良い死に方をしたい」?
人類の栄養源の調達方法・状況、生活スタイル、衛生環境、医学の発展
度合いによって死因は大きく変わってきた。私たちひとりひとりはこう
したマクロトレンドから逃れることはできない。今や先進国ではコレラ
やペストで死ぬことはたとえ望んだとしても難しい。逆に中世に肥満が
原因で動脈硬化を起こして心臓病や脳卒中で亡くなることは庶民には難
しかった。「どうせ死ぬなら、良い死に方をしたい」あるいは家族や親
しい人には「良い死に方をしてほしい」と思う人が多いだろうが、そこ
で想定される「良い死に方」のイメージも実際の死に方も、時代の制約
を負っている。著者のドイグが問いかけているわけではないが、私たち
はこのことから自分や身近な人間の死について改めて考えてみるべきで
はないだろうか?
『死因の人類史』を読んでわかるのは、人類は死に方も寿命も自ら決め
ることなど大抵の場合は不可能だし、これからもできないということだ。
ある死因を克服しても違う死因が上位に来るだけで、死の恐怖や死別の
悲しみからは逃れられない。
たとえ良い死に方をしても100年後には99.9%以上の人間は忘れ去ら
れ、誰かに回顧されることもない。逆に言えば「悪い死に方」をしても
同じだ。死因や寿命(死期)についてこだわっても後悔したとしても、
どうせみんな死ぬ。その身も蓋もない事実が救いになる人もいれば「結
局、自己満なら、むしろこだわりたい」という人もいるだろう。ただい
ずれにしても『死因の人類史』は現代的な死生観、健康観を相対化して
顧みるために読んでおいて損は無い。(20240416)
〔Koike〕 0416
学歴詐称疑惑“偽装メール”入手! 小池都知事がカイロ大声明
“捏造”を追及されたのは2度目だった。日刊ゲンダイDIGITAL による
ストーリー • 3 時間 • 読み終わるまで 2 分
黒木 亮 郷原 信郎 上田 令子
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E5%AD%A6%E6%AD%B4%E8%A9%90%E7%A7%B0%E7%96%91%E6%83%91-%E5%81%BD%E8%A3%85%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AB-%E5%85%A5%E6%89%8B-%E5%B0%8F%E6%B1%A0%E9%83%BD%E7%9F%A5%E4%BA%8B%E3%81%8C%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%AD%E5%A4%A7%E5%A3%B0%E6%98%8E-%E6%8D%8F%E9%80%A0-%E3%82%92%E8%BF%BD%E5%8F%8A%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%AF2%E5%BA%A6%E7%9B%AE%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%9F/ar-BB1lGScs?ocid=msedgdhp&pc=ENTPSP&cvid=45d6cc9118bf452abde7ce07fda333a6&ei=29
説明は尽くされていない(小池百合子都知事)© 日刊ゲンダイDIGITAL
東京都の小池百合子知事がエジプトの名門「カイロ大学」を卒業した
のは事実なのか──。元側近の小島 敏郎氏による月刊誌「文藝春秋」
での告発で、小池都知事の学歴詐称疑惑が再燃。波紋を広げている。
ポイントは2020年の知事選直前に駐日エジプト大使館のフェイスブッ
クにアップされたカイロ大の声明が、小池都知事によって“偽装”され
たか否かだ。小池氏の卒業を証明する旨が記された声明の真贋について、
小島氏は疑義を呈している。学歴詐称疑惑で都議会が大荒れの中、小池
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04月16日(火)
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