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与太郎文庫
by 与太郎
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■ カツシン一代 〜 Infamy is better than obscurity 〜
た玉緒が離婚を考えたことは一度や二度ではなかったという。
 
「特に鴈龍さんが生まれてからの勝さんは家に寄りつかず、自宅近くの
全日空ホテルを定宿にして女性を連れ込んでいました。後に勝さんが書
いた自伝で18才のときにもうけた『隠し子』がいることが発覚。玉緒さ
んは放蕩三昧の夫にあきれかえっていましたが、その後も黙って耐え続
けたのです」(前出・映画関係者)
 
 iii
 
 勝さんが自ら設立した事務所「勝プロ」が約12億円の負債を抱えて倒
産したのは1981年。追い打ちをかけるように翌年、Aさんと鴈龍さんが
大麻の密売で逮捕される事件もあった。
 
「当時、会見を開いた玉緒さんは『罪は憎いが、子供は憎めない』と親
心を吐露しましたが、のちに『子供たちに贅沢をさせて甘やかしすぎて
しまった』と後悔の念を口にしています」(玉緒の知人)
 
 1990年には勝さんがコカインをハワイに持ち込んで逮捕される事件が
日本中を騒がせた。
 
「玉緒さんはのちに空港の税関で『大麻は入ってまへんで』とジョーク
を言うほど吹っきれていましたが、当時は家族が全員、警察の事情聴取
を受けるなど大変な思いをしました。違約金でまたしても億単位の借金
が降りかかり、あの頃の玉緒さんが手がつけられないほど荒れていまし
た」(前出・玉緒の知人)
 
 勝さんが亡くなった後に残されたのは14億円の借金。それでも玉緒は
債権者に頭を下げ続け、自己破産することなく自力で完済した。
 
「勝さんの墓参りに来た愛人を見て『パパさんの恋人、きれいでっしゃ
ろ』と周囲に語ったという逸話もあります。結局勝さんのことは『ズル
いけど憎めない』のだそうです」(前出・玉緒の知人)
 
 近年もインタビューなどで玉緒は勝さんへの思いを明かしている。
 
《苦労は絶えませんでしたが、私は生まれ変わっても主人と結婚したい
と思っています。思い出はいつも優しく心に寄り添ってくれるんです。
2人の子どもに恵まれ、家族4人でいろいろなところへ行きました。
(略)あれが幸せでなくてなんだろうと心がほっこりしてくる。すると
私の人生は素晴らしいと確信することができて、生きる力が湧いてくる》
《婦人公論 20211214》
 
「ぜんぜん。大丈夫ですよ」いま、玉緒がもっとも信頼を寄せる人物は
勝さんの付き人だった松平 健(68)だ。
 
「いまも玉緒さんを『奥さん』と呼び、仕事のなかった鴈龍さんを自分
の舞台にキャスティングしてくれたのも松平さんでした。玉緒さんは年
に数回、松平さんと食事をすることを何よりも楽しみにしているそうで、
今年の12月には2人でトークショーを行う予定もあるそうです」
(前出・玉緒の知人)
 
 かつてのように舞台に立つことは年々難しくなっているが、前述の
YouTube のパチンコ番組だけは欠かさずに出演するという。
 
「仕事のときの玉緒さんはスイッチが入り、矍鑠とされています。ただ、
普段はひとりで自宅にこもりきりで、最近一気に老け込んだという声も
聞こえます。実はAさん夫婦もそんな状況を心配して、頻繁に玉緒さん
の自宅を訪れているそうです。それでも会うことはかなわず、パチンコ
の軍資金やたばこ代として一万円札を数枚そっと置いていくのだとか」
(前出・Aさんの知人)
 
 iv
 
 周囲が心配しているのは、今年の春頃から弱気な発言が目立つように
なったことだ。今年6月、石原 慎太郎さん(享年89)のお別れ会に勝さ
んの代理で出席した玉緒は弱々しい声でこう語った。
 
「ひとりは寂しいです。どんどん皆さんが亡くなられて……。私もあと、
3年は頑張らないといけないと思います」
 
 前述のインタビューでも、今後の目標を《3年後くらいにポックリ逝
けたら本望です》と語り、パチンコ番組の収録中も同様の話をしている
という。
 
「なぜ3年なのかという問いに『ボケたら生きている意味がないからね』
と話し、ほかの出演者を閉口させていました。最近、記憶力が曖昧になっ

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10月24日(月)
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