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与太郎文庫
by 与太郎
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■ 聴く観る読む 〜 Listening, Watching and Reading 〜
前作『トム・ソーヤの冒険』で、ハックルベリー・フィンとトム・ソー
ヤは、泥棒たちが洞穴に隠した大金を発見し、それを分け合いました。
ハックはその金を判事のサッチャーに預けて一日一ドルずつ受け取り、
町に住む未亡人ダグラスの養子になり、その妹のワトソンと三人での生
活を始めました。しかし、ハックに財産ができたということを知った酒
飲みの父親が一年ぶりに姿を現し、ハックを拉致して監禁してしまいま
した。
隙を見て父親の元から逃げ出したハックは、ダグラスやワトソンとの
上品で窮屈な生活に戻るのも嫌で、自分が殺されたように見せかけ、筏
に乗って逃亡を図りました。
川の中にある島で野宿をしていたハックは、ワトソンの使用人で、売
られそうになって逃げてきた黒人奴隷のジムと出会いました。二人は共
に旅立ち、奴隷制度のない自由州を目指しました。
難破船で悪党たちの金品を盗み出したり、名家同士の宿恨に巻き込ま
れたりしながら二人は旅を続け、「公爵」と「王様」と名乗る二人の男
に出会いました。公爵と王様は詐欺師で、しばらくはハックとジムとと
もに各地の人々を騙しながら生活していましたが、金に困るとジムを売
りつけてしまいました。
ジムを買ったのがサイラス・フェルプスという男だと知ったハックは、
しばらくぶりに訪れてきた、サイラスの妻サリーの甥のふりをしてその
家に入りました。自分がなりすましていたサリーの甥が、偶然にも友人
のトム・ソーヤであると知ったハックは、その後訪れてきたトムととも
に、ジムを奪還する作戦を練りました。
脱獄の本を読んでいたトムの遊び心によって、大掛かりな犯罪に仕立
て上げられたジムの奪還は成功しました。しかし、ジムを奪おうとする
恐ろしい犯罪集団が潜んでいると思い込んだフェルプスとサリーは、そ
の犯罪集団に対抗するために多くの人を呼んでおり、そのうちの一人に
よってトムは足を撃たれてしまいました。
トムの治療のために逃げ出すことを拒否したジムは、人々に見つかり、
捕まってしまいました。しかし二ヶ月前に死んだワトソンが、遺言でジ
ムを自由にしており、これが知れ渡ると、ジムは解放されました。
ジムの奪還に成功したハックは、新しい冒険を探し始めました。
作品の概要と管理人の感想
『ハックリベリー・フィンの冒険』は、一八八五年に発表されたマー
ク・トウェインの長編小説です。『トム・ソーヤの冒険』の続編で、ア
メリカで最も偉大な作品のうちの一つと言われています。
マーク・トウェイン(本名サミュエル・クレメンズ)は、四歳の頃に
黒人奴隷とともにミシシッピ川沿いの街ハンニバルに移り住み、若くし
て蒸気船の水先人として働き始めました。ハックルベリー・フィンが作
中で旅をするミシシッピ川の描写は、幼いころに彼が見た経験をもとに
書かれています。
主人公のハックルベリー・フィンが、詐欺師たちによって売られてし
まった黒人のジムを、トム・ソーヤとともに奪い返すという少年向きの
内容でありながら、アメリカにおける黒人奴隷制度という問題に光を投
げかける作品ともなっています。
アメリカ南部では、南北戦争終結の一八六五年まで、黒人奴隷を合法
的に所有することが許されており、黒人が逃亡することは犯罪でした。
この作品が発表されたのは、奴隷制度廃止後の一八八五年ですが、舞台
設定はそれより四十から五十年前の、奴隷制度廃止前の話です。
教育を受けていない黒人のジムは、古い因習や迷信に囚われながらも、
善良な心を持ち、自分を導いてくれるハックルベリー・フィンに全幅の
信頼を置き、協力します。「宿なし」とはいえ、白人社会の中で成長し
てきたハックルベリー・フィンは、黒人奴隷の逃亡を手伝ったことで罪
の意識に囚われながら旅を続けます。ジムの黒人奴隷特有の考え方に嫌
気がさして、訴えようと決心することもありますが、自分を信じ続けて
いるジムを訴えることができずに旅を続けていきます。ハックにとって
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04月22日(金)
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