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与太郎文庫
by 与太郎
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■ 虫歯内閣 〜 親がかり vs 親知らず 〜
── このなかで一番古いのは、福澤諭吉の「かたわむすめ」です。
これは明治五年の発表ですから、他のものより十数年早いだけでなく、
作品の性格もまったくちがっていて、芸術とは云えないものでしょう。
ただ福澤という大啓蒙家が、当時の我国の婦人の風俗の不合理を諷し、
それを改めさすために、短篇小説という形式を使ったのは面白いことで、
短いなかに、人情の観察など鋭いところがあって、作者の意図が充分読
者につたわるのは、彼の天成の文才のゆたかさを示しています。
彼がもし小説を本気で利用しようと考えていたら、我国の政治小説も、
今日もなおよまれる名作を生んだかも知れませんが、彼は文学だけでな
く、絵画にも、音楽にも、西洋の芸術には無縁でした。
── 中村 光夫・解説《世界短編文学全集16 19631020 集英社》P417
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19640120
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民主党歴代執行部
(20100604)
06月04日(金)
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