ID:87518
与太郎文庫
by 与太郎
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■ 役者酒場 〜 続・杉ざか屋の客たち 〜
落花論から迫るのは、われながら絶妙の趣向だった。
 
 ただし現実は、つぎのような、オチのない実話に陥ってしまった。
 
 役者酒場・杉ざか屋に、小松 方正が入ってきた(1967ca 詳細別記)。
 殿山 泰司に与太郎が質問して、絶妙の対話が始まろうとしていたの
に、彼は傍若無人に割りこんで、大声で語りはじめた。
 
「こないだBK(大阪放送局)で、のっぺらぼうの女に会ったんです」
「ほぅ、そうか」殿山さんは愛想よく合槌を打つ。
「まっしろけの顔に、目が二つ、鼻の穴が二つ、これでおしまい」
 
「誰だい、その女は」「誰だと思います?」「誰だって?」
「都 はるみでさぁ、のっぺらぼうのずんべらぼうなんです」
「ほぅ、そうか」殿山さんは愛想よく驚いてみせた。
 
 この話は、こちらでも触れている。
http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/day?id=87518&pg=19970523
 創世紀元一六五八年 〜 ノアの箱舟・洪水の季節 〜
 
 小松 方正が、撮影所の休憩室に入ると、まるで落語に出てくるような、
のっぺらぼうの女が座っていた。よく見るとスッピンの都 はるみだった。
 鼻の穴だけが二つ空いていた。(厚化粧の女 20051202-2006)
 
 のちに桂 三枝が《舟歌》の八代 亜紀を、ビート たけしが《どうにも
止まらない》の山本 リンダの厚化粧を揶揄った例は、聞き苦しいだけで、
面白くも可笑しくもなかった。
 
 川上 宗薫も、当時こんなことを書いていた。
 西洋の売春婦は、街灯の下で遠目だと、彫が深くて美女に見えるが、
いざ寝てみると、まるでジョン・ウェインだ。《月刊小説》?連載)
 
…… 小松 方正氏(こまつ・ほうせい=俳優、本名小松 豊成=こまつ・
とよしげ)11日午前9時10分、敗血症のため東京都新宿区の病院で死去、
76歳。長野県出身。自宅は東京都渋谷区代々木5の45の3。葬儀・
告別式は17日午前10時から東京都渋谷区西原2ノ42ノ1、代々幡斎場
で。喪主は妻・ゆりゑさん。
 1959年映画デビューし、敵役を中心に活躍。大島 渚監督の独立プロ、
創造社創立に参加し「無理心中・日本の夏」「絞死刑」など数々の大島
作品に出演した。
 映画の代表作はこのほか「神々の深き欲望」「心中天網島」「竹山ひ
とり旅」など。テレビドラマやバラエティー番組、洋画の吹き替えでも
活躍した(20030711 共同通信)。
 
 殿山氏は、何度も「コマツ・ホーセイ」とフルネームで相槌を打った。
あるいは与太郎が話しかけやすいよう、さきの話の続きを催促したのだ。
(20210805 追記)
 
♀都 はるみ(1979)参照。
 
── 藤井 亮蔵 & 出口 竜彦《喫茶店の経営 〜
初めて喫茶店を経営する人のための秘訣集 19791001 日東書院本社》
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4528000415
  
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09月10日(木)
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