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与太郎文庫
by 与太郎
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■ 中学生諸君! Basic 5
わけで、学歴偏重だけの競争社会が最上であるとは、誰もが思いたくな
い。しかし、それに代る次善の方法が今のところ出現していないのも現
状なんです。かりに他の方法を採用するにしても、父兄の方々を説得で
きるとは思われませんね。
 
◆ 発見のよろこびを……………前岡山県教育委員会教育長・佐藤 章一
 
 たとえば音楽のような教科は、ペーパーテストでは採点がむずかしい
といわれ、客観的評価に適したものとして、現在の五教科が選ばれてい
ます。しかし私自身が物理・化学で教鞭をとった経験から思うに、理科
もまたペーパーテストだけで本人の理解力や能力を認定できるとはかぎ
らないのです。つまり、理科の学習では実験をくりかえしながら物体の
性質を知り、その変化に感動することが重要なんです。
 観察し、手で触れるなど五官を通して、あらゆる現象に興味をおぼえ
ることが、とくに中学時代に要求されるのです。そしてひとりひとりに、
発見のよろこびをひきだすことが目的で、個々のイメージをどう体系づ
けるかという面で、ほんとうの理解力が育つわけです。高校生になれば、
これらを抽象的に把握して、さらに深い興味に発展するものです。
 大学受験に際しては、共通一次と別の角度でもっと特徴のある出題が
のぞましいのですが、結局のところ、大勢の生徒を選別するという現場
作業の実態をみると、現行のものを時間をかけて微調整する以外に、妙
案はなさそうですね。
 
◆ ゆとりのある環境を……………岡山県PTA連合会会長・内藤 秀光
 
 いま直面しているのは、何といっても非行問題ですね。そして幼稚園・
小学校での家庭教育がいちばん大切であるといわれています。とくに最
近の風潮として、ものに対する感動が失われているようです。
 進学や受験については、私たちは目あたらしい意見をもっていません
が、あるアンケートによると、最近の教育が良くなったと感じているお
母さんたちは、わずか10パーセントしかおられない。みんなが危機感を
もっているのが現実なのです。しかし教育の原点は、ひとりひとりの心
の向上にあって、さまざまな問題にとりくみながらも、ある種のゆとり
を失ってはならないと思います。目に見えないものに対する豊かな心を
もった人づくりを、本来の目標とすべきでしょうね。
 
◆ お母さんもいっしょに……日本PTA全国協議会副会長・中村 桂子
 
 私が母親として、PTAのお手伝いをさせていただいて、もう二十五
年もたってしまいました。とくに今年は、会議や研修旅行のために家を
空ける日が多くなりましたので、中学生の息子たちにとって、決してい
い母親ではないと思います。そんな私がいうのも変ですけれど、母親は
やっぱり子供のそばに居ることが仕事なんです。
 上の娘のときには、私も若かったし、ずっと勉強をみてやったり、水
泳を習ったりできたのが、だんだん下になると放っておくわけではない
んですが、熱心さがちがってくるんです。そういう経験から、若いお母
さんたちにおすすめしたいことは、なるべく子供のそばに居てあげるこ
とと、お母さん自身が勉強する決意をなさることですね。だいたい小学
校くらいまでは、片手間にでも勉強をみてやれるのですが、高校受験の
まぎわになると、ほとんどのお母さんたちは、忘れてしまっているんで
す。勉強しなさいといっても説得力がありませにんよね。そこで中学生
になったつもりでいっしょに勉強されてはいかがでしょう。
 そうするうちに、家庭内でのしつけ、集団の中でのけじめ、といった
面で自信をもって家庭教育が実るのではないでしょうか。
 
◆ 活用のてびき
 
対象◆中学一年生からお父さん、お母さんまで活用できます。
内容◆高校入試に必要な五教科の、もっとも基礎的な部分を視覚的に、
   かつ体系的に学び、理解できるよう編集されています。
 
数学:中学段階では《平面上の点と線》を学ぶことが中心です。すべて
   の空間が、式とグラフで表現できることを示し、教科書や参考書

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01月01日(火)
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