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与太郎文庫
by 与太郎
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■ Do! series
モリサワの丸ゴシック↓原型は大正期に完成し当時の活字になかった
英字スタイルを取り入れている。看板には丸筆で描かれていた。
合理的な規格と力強い
表現が調和した多目的
な新書体Do!シリーズ
写研のナールD↓大胆な構成で優美な曲線が巧みに配分されている。
ビジュアルな印刷物の中見出しに、いまなお活用されている。
合理的な規格と力強い
表現が調和した多目的
な新書体Do!シリーズ
Do!シリーズ↓印刷物よりも屋外専用書体として開発され、可読性
と共に制作面での実用性を重んじるため多彩な応用機能をもつ。
合理的な規格と力強い
表現が調和した多目的
な新書体Do!シリーズ
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多彩な応用機能(資料W)
ナール書体は、はじめ本文用に構想されたが、むしろ見出し文字とし
て迎えられた。
基本的なファミリー、細ナール中ナール太ナールの三種が用意された
が、のちにはOナールと称する、一種の袋文字が加えられた。近年の傾
向とみられるが、明朝体にもこうしたフチどりが流行し、見出専用の文
字盤が発売されている。文字に、濃淡と陰影を与え、さらに色彩化が望
まれている
Do!シリーズは、あらかじめ原字母が、5本線で描かれているので、
こうした要求をすべて満たすことができる。線の太さも5種類の中から
選択が可能である。
ただし、印刷物の本文用には不適当で、50級以上で用いることが望ま
しい。5本の線を消したりつないだりすることにより、下図のような無
数の変化が得られる。とくに複雑な色彩をほどこすこともできる。
基本母型P 基本母型N
新書体 新書体 新書体
新書体 新書体 新書体
新書体 新書体 新書体
新書体 新書体 新書体
新書体 新書体 新書体
新書体 新書体 新書体
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拡大縮小のトラブル
かつての看板は、すべて手描きでした。今でも商店や、臨時のものは
看板職人によって描かれます。いちばんの欠点は、誤字であり。《○○
写真展》というところ、ウカンムリの写であったり、ワカンムリの写に
なるという例はおおいのです。
文字そのもののデザインも、職人の能力差や得手不得手があるので、
完成するまで予想できないのが実状です。
印刷文字が豊富になり、写植文字のように標準的な書体が普及した結
果、これを拡大して用いるようになりましたが、もともとは、そのため
に描かれた文字ではないので、いくつかの難関があります。
写植文字は、ふつう60ミリ角の版下で描かれます。そして4ミリ角の
厚板に縮少されたものを、さらに縮少したり拡大したりするのですが、
その範囲は最小が7級=7/4ミリから最大200級=50ミリ角、つまり原字
の大きさを限度(機種によっては62級、100級どまり)としています。
これを写真撮影して、さらに引伸機で拡大したとしても、レンズを通
るたびに、ボケが生じるので、30センチ角以上のものを得るのは無理と
されます。かりに30センチ以内でもレタッチ(修正)はもとより、ボケ
や歪曲部の調整が必要なので、結局は描きおこすための見当くらいにし
か使えません。
十数倍から数十倍もの拡大・縮少について技術的には、とくにスクリ
ーン印刷の分野で進歩がいちじるしいのですが、原字そのものが想定し
ていない倍率では、いまひとつの、決めてに欠けるのです。
つまり、レタリング・デザイナーのような熟練した文字の専門家でな
いと、原字の持味を再現することも不可能といえます。
しかも、昨今の看板は、高価な資材にめぐまれ、一定水準のレイアウ
トや文字を要求されるわけです。
全体のバランスにしても、一定以上の大きさになると、文字間隔や線
の太さなどに微妙な計算が必要です。
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09月16日(火)
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