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与太郎文庫
by 与太郎
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■ 京都市交響楽団常任指揮者 渡辺暁雄氏に聴く
すよ。でもそれは、関西だけてなく束京でもおなじことだろうぐらいに
思っていたのですが、今のおはなしは我々にとっても意外でした(笑)。
そうしますと関西というところは、地方独特の小さなサークルが多くで
きてしまって、そのサークルどおしの対抗意識が、結果的に全体の足を
引っぱっているといえるかも知れません。その点渡辺さんに、長い東京
での御経験を通じて、関西楽壇にぜひとも新風を送り込んていただきた
いと思いますね。
渡辺 はい、私もできるだけそのように考えているのですが、何からど
う手をつけていけばよいのか、なれるまであせらずゆっくりと改めるべ
きは改めるよぅに、努力を怠ってはいけないと心に銘じている段階なの
ですが。
──話題が少しとびますが、日本フィルをおやめになってから、ヨーロ
ッパで御活躍だったわけですが、いかがでしたでしょう。
渡辺 立場としては、まったくのフリーで、スイスに一応根城をかまえ
まして、主として演奏旅行をおこなっていたのですが、これは私自身に
とっても大きな勉強の時期にもなりましたし、京響にとっても大変プラ
スになると思いますので、これからも続けてぃきたいと思います。今ま
で振ったオーケストラでは、ベルリン・フィル、イスラエル・フィル、
フランス国立放送局管弦楽団などが印象深い経験として残っています。
またアメリカでは、ストコフスキー指揮のアメリカ交響楽団が期待でき
そうですね。団員の年令も若く、多くの優秀な日本人が入って活躍して
います。
──最近はまた指揮者の方も、多くの若い人たちが活躍をはじめたよう
ですが、おききになった人たちの中で御自身ではだれに期待できると思
われますか。
渡辺 私たちは、どうも自分のスケジュールに振りまわされて、なかな
か他の人の指揮をきくチャンスにはめぐまれないのです。だから誰々と
名前をあげていうのはむづかしいのですが、それでもいちじ持てはやさ
れた身ぶりのハデなスター・コングクターよりも、地味であっても実際
に音楽性を持った人たちが受け入れられるような状勢になってきたのは
喜ばしく思っています。
──それではおしまいに、渡辺さん御自身の京響に対する指揮者・音楽
監督としての抱負のようなものをひとこと。
渡辺 まずどのようなレバートリーも消化てきる柔軟さをかちとること、
そして京響の存在を全国的にもっと知らしめることですね。これは今ま
で余りやっておられなかったようですからね。これについて私はぴっく
りしたことがあるのですが、日本のある新聞社のロンドン特派員のひと
が、私が京響に着任したというニュースをみて、京都にオーケストラが
あることをはじめて知ったというのですよ。ぼくはそれをきいてゾ一ッ
としましたがね(笑)。
だから当分のあいだは、東京にものり込んて演奏会をひらくとか、P
Rにつとめるつもりでおります。むしろこれからの京響には、そうした
広報活動のようなものを、もっとも必要とするのではないかと思います
ね。私としては、チャンスさえあれば、京響を世界の人々にも知ってい
ただきたいとさえ思っています。またその意味では、これからは邦人の
作品なども、万遍ないスタイルのものを積極的にとりあげていこうと意
気込んでいる次第です。(10月23日 京響事務所指揮者室にて)
渡邉 暁雄 指揮 19190605 東京 19900622 71 /19560622 日本フィル創立
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19900622
渡辺家の人々 〜 日本フィル創設44周年 〜
いま初めて(OCR化するため)読みかえして驚いた。
モーツァルトの名が6度も連発され、シベリウスが一度も出てこない。
京都の文化活動が「中央に劣っている云々」は、くどくて聞き苦しい。
(20091119)
10月23日(金)
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