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与太郎文庫
by 与太郎
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■ NEO BAROQUE 〜 Edited by Awa Library 〜
●会員がいつでも合奏できるように、たとえばギターとチェロとピアノ
で、バッハを演奏したいときには、その技術と人数に合せた編曲を、練
習場所がないときは適当な処を、そして個々のレッスンはもとより、合
奏指導も要求があれば専門家を招くなど、かずかずの便宜をはかります。
●入会申込書と年会費300円で、会員として登録されます。
●ネオ・バロック協会は、京都市中京区三条通寺町東入・十字屋楽器店
(電話21−0240)内にあります。
 
 第1回・例会のおしらせ ───────────────────
 昭和42年11月12日(日)・午後6時 
 十字屋・ミュージック・サロン
 出演者募集中・入場無料
 第2回以後の例会は毎週第2日曜日・午後6時から行われる予定です。
────────────────────
 
 入会申込書 
 ネオ・バロック協会・御中 
 おところ         おなまえ
             (ふりがな)
 昭和  年  月  日生(男・女)
 でんわ          
 おしごと
 連絡先
 
●以前、個人指導を授けた先生のおなまえ(そのときの楽器と年数・以下同)
●現在、個人指導を授けている先生のおなまえ ●現在おもちの楽器 
●以前、参加された合奏団体 ●現在、参加されている合奏団体
 
 昭和  年  月  日  登録番号
 このたびネオ・バロック協会の趣旨に賛同し入会を申し込みます。
 
────────────────────────────────
 
 御意見・御希望
 
 
 
 
●この票は、あなたの会員登録原票として永く保存されます。くわしく
御記入の上、年会費300円をそえて、ネオ・バロック協会宛、おもち
ください。折返し会員証を発送いたします。
 
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 発足に寄せて    岩淵 竜太郎
 
 このたび、十字屋さんのお骨折りで、ネオ・バロック協会が誕生する
ことになりました。心からお祝いの言葉を述べさせて頂きたちと存じま
す。
 音楽を聴いて楽しみますことは、極めて大きな人生の喜びの一つであ
りますが、しかし若し我々が演奏に参加するならば、その楽しみは倍加
するものであります。
 とは申しましても、専門家ではなく、音楽ファンの方々が、一人だけ
で楽器を弾いて楽しめる様になるのは並大抵の事ではありますまい。や
はりアンサンブルの中に加わっておやりになるのが、最も近道でありま
す。
 この集まりは、バロック音楽が中心となっております。バロック音楽
は現代人の心の糧になる様な珠玉の名曲の宝庫であります。未だ楽器を
手にされてから日の浅い方々にも是非加わって頂いて、このネオ・バロ
ック協会が素晴らしく楽しい音楽愛好家の集いとして、御発展あらん事
を、心からお祈りいたします。
 
 合奏のすすめ    小石 忠男
 
 妙ないい方だが、私たちはふつう音楽をきくとき、ハーモニーを外側
からきいている。しかし、ハーモニーの内側へ一度でも入っていった人
なら、音楽の別の魅力を発見したにちがいない。その美しさは、ふつう
にいう音楽鑑賞ではとても味わえないものである。とくに器楽合奏に一
度でも加わった人は、生涯その魅力にとりつかれる。これこそ音楽の醍
醐味である。ところが合奏は、複数の演奏者がいないと成立しない。そ
してなにかの楽器をやっている人でも、なかなか適当な相手が見つから
ないのである。
 ネオ・バロック協会は、こうした演奏家を互いに紹介し楽譜や練習の
場所も用意してくれる。楽器も珍らしいものまで貸し出すそうである。
京響や音大の人たちが指導や公開レッスンを行う予定である。これで多
くの音楽愛好家が合奏音楽の楽しさを味わうことができる。私は、日本
で最初といってもよいネオ・バロック協会の企画が、音楽の発展にはか
り知れないほど貢献することを信じて疑わない。
 


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10月31日(火)
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