ID:87518
与太郎文庫
by 与太郎
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 つい便利なので、イヤホンのまま寝入るなど、安直に使っているが、
「方」は、すべて「ほう」で、決して「かた」とは読まず、「方々」は、
すべて「ほうほう」と読みあげる頑迷さが気に入らない。
 
 生身の秘書や通訳が、この調子では、たちまち解雇の対象だろう。
 声質も、老若男女それぞれ選択できれば、四人麻雀もできるはずだ。
 さはさりながら、自動翻訳ソフトの成果は、画期的だった。
 
 ちかいうちに、自分のブログを、世界各国語でリクエストしながら
眠りにつく、夢のようなライフスタイルも、すぐそこに近づいている。
 無能な語学教師が淘汰され、古今集や万葉集も復活蘇生するはずだ。
 
…… 腰をおろすやいなや、村人たちがどっと押しかけてきて私を取り
囲み、質問攻めにした。私はこの際最も気の利いた応待は何かと考えて、
彼らに「オデュッセイア」の第二十四歌の二〇四行から四一二行までを
声高く朗読して聞かせ、一句一句を土地の方言に訳してやった。今私た
ちが集まっているまさにこの場所で、老王ラーエルテースが耐え忍んだ
恐ろしい苦しみが、美しく響くホメーロスの言葉で、三千年まえの彼ら
の栄光に満ちた先祖の言葉で、語られるのを聞き、同じ場所で、二十年
の別離ののち、死んだと思っていた愛するむすこオデュッセウスと再会
したラーエルテースの激しい喜びが述べられているところにさしかかっ
たとき、彼らの感激はとどまるところを知らなかった。だれの目にも涙
があふれていた。(P46-47)
  
 Schliemann, 18220106 Germany Italy 18901226 68 /Johann Ludwig Heinrich Julius
── シュリーマン《自伝 〜 古代への情熱 19770830 新潮文庫》
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4102079017
 
(20250904)

09月04日(木)
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