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与太郎文庫
by 与太郎
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■ 同姓同名? 〜 Same surname and same name 〜
ところが……十数分後にそれは誤情報だということがわかりました。
なぜそのような間違った情報が広がったのかはわかりません。誰かが
結果を見誤って、その情報が拡散されたのかもしれません。
淳先生はパーキングエリアでバスを止め、全員を集めて全国大会出場
決定は誤情報だったと告げたそうです。
どれほどの落胆、どれほどの悔しさや悲しみが部員たちを襲ったのか。
きっと想像以上のものだったでしょう。
以前、『吹部ノートB』で旭川商業を取り上げた際にも書いたことで
すが、旭川商業は決して吹奏楽コンクールで全国大会に出ることだけを
追求するバンドではありません。むしろ、「全国大会出場よりも大事な
ものがある」ということを教えてくれるバンドです。
しかし、2年ぶりのコンクール、そして、淳先生の最後のコンクール
ということで思い入れは強かったことでしょう。
それゆえに、「全国大会出場決定」からの「誤情報だった」という流
れは、大きく、深い衝撃を与えたに違いありません(最初に代表校に入
れられていなかった学校の部員も、もちろん傷ついたことでしょう)。
6月に校庭で行われた「幻の大行進」アフターコンサートで演奏する
旭川商業高校吹奏楽部「部活ノート」に書かれた部員の心
旭川商業高校吹奏楽部の特色にひとつに「部活ノート」があります。
先生が部員一人一人と心の交流を持つためのノートで、旭川商業の部
活の特色のひとつになっています。その中には、部員たちが自分自身と
向き合い、葛藤し、成長していく姿が記録されていきます。
北海道吹奏楽コンクールから2日経ち、佐藤 淳先生のもとに1冊の
「部活ノート」が提出されました。
持ち主は、3年生の「くっぱ」さん。
「くっぱ」はあだ名です。旭川商業では、入部と同時に「過去をすべ
て忘れ、一からここで生まれ変わる」という証として全員にあだ名が与
えられることになっており、これもまた部活の特色のひとつです。
「くっぱ」さんのノートを全文引用したいと思います。
全道大会を終えて 20210826(木)
まず、正しい情報よりさきに誤報が流れて広まってしまって私たちも
含め沢山の方が困惑することがあって、改めてSNSの影響力や怖さを考
えさせられる機会になったし、ネット社会で生きていく中でまたひとつ
勉強になった。
たった数分間だったけど、私たちの夢が叶った瞬間を体験することが
できた。実際全国決まってたらこんな感じだったんだなって、一瞬でも
皆で喜ぶことができた。
正直、私たちは何もしていない。自分たちが発信した情報ではないし、
広めた訳でもない。でも、だからこそ 今 凜とする。これからどうやっ
て真っ直ぐ前を見て顔を上げて進んでいけるかにかかっていると思う。
コンクールだから結果や点数はつくけど、私たちが今できる最大を出
し切った自信がある。
白ジャにしかできないカヴァレリアを旭商にしかできない音楽を100
%届けられたと思う。本当楽しくて仕方なかった!!! 幸せだった!
悔しいけど、悔いは残ってない。
今日は1日一気に色んな気持ちになって感情ぐちゃぐちゃだったけど、
今は何だかスッキリしてる、笑
きっと色々ふっきれたんだと思う。
泣くのは今日まで、明日からは沢山沢山笑う。
そして、やるべきことをやるだけ。
淳先生、私本当に楽しかったです。幸せだって思いました。
今までしてきた失敗は消えませんが、少しは音返しできましたか。伝
わりましたか。いつも本当にありがとうございます。
「くっぱ」さんの部活ノート。佐藤 淳先生からの返事が最後に見え
る(佐藤 淳先生提供)
とても率直に気持ちが表現された文章になっています。
「困惑」「悔しい」「感情ぐちゃぐちゃ」「泣く」という言葉から、
「くっぱ」さんや部員たちの気持ちが痛いくらいに伝わってきます。
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09月25日(土)
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