ID:87518
与太郎文庫
by 与太郎
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■ 記憶の素性 〜 feature of memory 〜
Yuuki, Shouji 作家 19270205 東京 19960124 68 /籍=田村 幸雄
…… 都筑 道夫の命名による筆名は、本来「Yuuki, Masaharu」と読ま
せたが、Shouji と誤読されることが多いため、そのまま しょうじ と
なった。ハードボイルド小説の先駆者。19450314 直木賞
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(20210608)
〔screen〕
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── 深作 欣二・監督《軍旗はためく下に 19720312 東宝》
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監督 深作 欣二
出演 丹波 哲郎 左 幸子 藤田 弓子 三谷 昇 ポール 牧
市川 祥之助 中原 早苗 関 武志 内藤 武敏 中村 翫右衛門
江原 真二郎 夏八木 勲 藤里 まゆみ 寺田 誠 山本 耕一
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ストーリー;昭和27(1952)年、「戦没者遺族援護法」が施行された
が厚生省援護局は、富樫 勝男(丹波 哲郎)の未亡人サキエ(左 幸子)
の遺族年金請求を却下した。
理由は富樫軍曹の死亡は“敵前逃亡”による処刑で援護法の対象外と
いうもので、遺族援護法は「軍法会議により処刑された軍人の遺族は国
家扶助の恩典は与えられない」とうたっているのだった。
富樫軍曹の未亡人サキエは、この厚生省の措置を不当な差別として受
けとった。
富樫軍曹の処刑を裏付ける証拠、たとえば軍法会議の判決書などは何
ひとつなく、また軍曹の敵前逃亡の事実さえも明確ではなかったからで
ある。
以来、昭和46年の今日まで、毎年8月15日に提出された彼女の「不服
申立書」はすでに二十通近い分量となったが、当局は「無罪を立証する
積極的証拠なし」という判定をくり返すだけだった。
しかし、サキエの執拗な追求は、ある日とうとう小さな手がかりを握
むことになる。
亡夫の所属していた部隊の生存者の中で当局の照会に返事をよこさか
なったものに元陸軍上等兵寺島 継夫(三谷 昇)、元陸軍伍長秋葉友幸
(関 武志)、元陸軍憲兵軍曹越智 信行(市川 祥之助)、元陸軍少尉
大橋 忠彦(内藤 武敏)の四人がいたという事実である。
寺島 継夫は朝鮮人部落で養豚業を営んでおり、秋葉 友幸は漫才師と
なって戦争ネタをやっていた。
越智 信行は盲目となってマッサージ師に、大橋 忠彦は高校教師とな
っていたが、サキエは藁にもすがる思いで、この四人を追求していくの
だが、その追求の過程で、更に多くの人物が彼女の前に現われてくる。
サキエの前に明らかにされたものは、今まで彼女の想像したこともな
かった恐るべき戦場の実相だった。
寸評;深作 欣二は「仁義なき戦い」シリーズや、「蒲田行進曲」な
ど娯楽性の高い作品を撮ってきた監督だが、彼には珍しくこの「軍旗は
ためく下に」は反戦を訴える社会派作品である。
とはいうものの、真実は一体どうだったのかを追及するサスペンス性
があって、社会派作品ながらもエンタメ性も持ち合わせている。
冒頭で昭和天皇による戦没者追悼式の模様が映し出されるが、富樫は
軍法会議で処刑されたことで戦没者とはみなされておらず、サキエは遺
族年金を受け取ることが出来ていない。
サキエは判明した4人を訪ね歩き亡き夫に起きた真実を聞きただして
いくが、最初にあった寺島は「自分は富樫さんのおかげで生き延びるこ
とが出来た」と富樫の人間的素晴らしさを話す。
この時点では富樫が軍法会議に掛けられて処刑されたのは冤罪で、軍
隊内部の腐敗が描かれていくのかなという思いが浮かんでくるのだが、
二人目の秋葉の証言あたりから富樫の本当の姿はどうだったのかと思わ
せる内容となって来て、サキエでなくても思いは混とんとしてくる。
証言が進んでいくうちに、果たしてその当事者が富樫だったのかどう
かは曖昧なままだが、人肉を食べたとか上官を殺害したとかの事実が明
らかにされていく。
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06月08日(火)
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