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与太郎文庫
by 与太郎
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■ 雪国の春 〜 富山・山形・岩手 〜
「おくりびと」の米アカデミー賞受賞を喜ぶ本木雅弘さんの両親の昭
さん・さき子さん夫妻
息子の以前の出演作とは一味違った現実味を感じています――。埼玉
県桶川市出身の俳優・本木雅弘さん(43)が主演した映画「おくりび
と」が、第81回米アカデミー賞外国語映画賞を獲得して一夜明けた2
4日、郷土では実家の両親が、しみじみと胸中を語った。
桶川市役所は本木さんに市民栄誉賞を贈る準備を始め、県内で実際に
活動する納棺師たちも受賞を歓迎。日本映画で初の快挙は、県内でも静
かに喜びの輪を広げている。
本木さんが高校進学後間もないころまで暮らした桶川市の実家には、
今も両親の昭さん(70)、さき子さん(70)が暮らし、稲作農家を
続けている。
2人が受賞のニュースを知ったのはテレビの速報。驚いていると、間
もなく、ロサンゼルスに同行した本木さんの妻、内田也哉子さんから
「おかあさん、取りました」と国際電話が入った。その後は親類や知人
からの電話が50本以上も続き、祝福の花が相次いで届いた。
昭さんの脳裏には、映画のクライマックス場面が鮮やかに焼き付いて
いる。涙をこらえながら、亡くなった父親の身を清め、美しい所作で棺
に納める息子の姿――。「父親役の峰岸徹さんが、まるで自分のように
見えました」
さき子さんは地元の風習にならい、身内の遺体を自ら湯で清めた体験
がある。おくりびとの封切り前にも、本木家には親族を見送る機会があ
った。
2人は、さいたま市の上映館で作品を別々に鑑賞したが、ともに「こ
の映画は作りごとではない」と思ったという。
本木さんは出演だけでなく、企画段階から作品作りに深くかかわった。
それだけに両親の喜びもひとしおで、「いつでも自分から動いて物事を
決めてきた、あの子らしい作品」と顔をほころばせた。
帰国後もしばらくは多忙な日々が続き、いつ会えるかわからないが、
昭さんは「単純に、おめでとうと言ってやりたい」、さき子さんは「思
い切り褒めたい」と帰省を心待ちにしている。
◆桶川市が市民栄誉賞検討◆
桶川市役所では受賞後直ちに、岩崎正男市長が「日本映画史上初の快
挙を、ふるさと桶川からお祝いいたします」との電報を打ち、本木さん
を特別表彰する準備を始めた。
「本木さんが市内を出て長い時間が経過している」(秘書室)との理
由から「名誉市民」は見送るものの、「市民栄誉賞」を新設し、本木さ
んを受賞者第一号とする方針という。
24日は県内10館の上映館も大盛況。さいたま市内の映画館は朝の
上映を1回増やしたが、それでも1日の入場券が午前中で完売。見終わ
った人たちは「生きる意味を教わる映画」「埼玉出身の俳優が受賞し、
何だか少し誇らしい」などと口々に語った。
撮影時、本木さんに演技指導した「納棺協会」(札幌市)は行田市に
も事務所を構え、4人の納棺師が活動している。
個人で納棺を手がけ、15年になる高橋建さん(54)(さいたま市
見沼区)は「周りから『バチがあたる仕事』などと言われてきたが、こ
の映画がイメージを変えてくれるはず」と作品への感謝と期待を語った。
(2009年2月25日16時06分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20090225-OYT1T00638.htm?from=nwlb
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