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与太郎文庫
by 与太郎
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■ 黒馬登場 〜 金持主義から共生主義へ 〜
アブストラクト・シンボリズムは、彼の建築創作の作法(手法)とで
もいうもので、近代建築の遺産としての抽象化を継承しながら、それぞ
れの異なる土地や文化のアイデンティティをシンボリズムとしてとり入
れようとするものであった。その代表作は、奈良市写真美術館(日本芸
術院賞)、オランダ・ゴッホ美術館新館、マレーシア・クアラルンプー
ル新国際空港、カザフスタン新首都計画がある。
アメリカ・シカゴ美術館は、その一つの展示室に 「黒川紀章ギャラ
リー」と命名しているが(一九九五年)、四年後その生誕八十年を記念
して黒川紀章回顧展が開催される。夫人は女優の若尾文子さん。茶人と
しての名は唯識庵空中。享年七十六。
── 《私の死亡記事 20001210 文芸春秋》P70-71
02月22日(木)
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