ID:87518
与太郎文庫
by 与太郎
[1051279hit]
■ 敵前逃亡 〜 脱走兵の晩年 〜
を見せ、また、壇ふみはジャテックの活動について「こういう日本人が
てくれて私は誇りに思いますね」と語っていた。
しかし、北海道の弟子屈でジェラルド・メイヤーズらの逮捕をもって
北の出国ルートが閉ざされたことと関連した画面では、「それはアマチ
ュアがプロに破れたときだった。その後ベ平連による脱走兵の国外脱出
は行なわれていない」というナレーションがあった。本野はそれを見た
とき、「このコメントは歴史的事実に反する」という手紙をディレクタ
ーに送ったという。実は、アマチュアがプロを破っていたのだというこ
とが、今、本書で明らかにされたのだ。
逮捕後、死の脅威にさらされたメイヤーズ
弟子屈で逮捕された後のメイヤーズ2等兵が、どんな扱いを受け、ど
んな暮らしをしてきたかも、関係者のずっと気にてきたことだった。
『驚き、もものき、20世紀』のスタッフが所在をつきとめて以後、
坂元良江とメイヤーズとの間では、多くの書簡が往来したが、そのメイ
ヤーズの手紙で初めて知らされた逮捕以後の獄内での彼の体験も衝撃的
だ。カリフォルニア沖の監獄の中では囚人が虐殺され、メイヤーズ自身
も死の恐怖にさらされたのだ。この手紙を訳しているのが、両親がかく
まっていた脱走兵に抱かれていた当時2歳の本野拓であるのも感動を
誘う。(19980504)
http://www.jca.apc.org/beheiren/25tonarinidassouheinoitajidai.htm
05月24日(月)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る