ID:87518
与太郎文庫
by 与太郎
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■ カエサルに返せ
にかぎって許可しました。同朋から利息を取ってはならないが、異教徒
なら利息が取れるので、両者の友好関係は現代まで継続しています。
(この問題は、たとえばゲーテのような教養人は、彼らに金融の才能が
あったから、と婉曲な表現をしている。日本では、牛馬屠殺に従事する
者を特定差別して、現代の部落問題につづく)
 
 金貨をもった弟子が、キリストにたずねていわく、
「主よ、この金貨は誰のものですか」
「その金貨には、誰の肖像が彫ってあるか」
「カエサルでございます」
「ならば、カエサルの物である。カエサルの物はカエサルに返しなさい」
(キリスト言行録のなかで、もっともしゃれた一節です)
 
 さて、イスラム教徒の経済学を《コーラン》にもとめればどうか。
「アッラーは商売はお許しになった。だが利息取りは禁じ給うた。神様
からお小言を頂戴しておとなしくそんなことをやめるなら、まあ、それ
までに儲けた分だけは見のがしてもやろうし、ともかくアッラーは悪く
はなさるまい」
 パキスタンの銀行は、昨年から利息を廃止しました。永年の議論に、
ようやく決断を下したもので、もともと利息については消極的でした。
イスラム系の銀行で口座を開くと、契約書に「利息を喜捨するかどうか」
選択を要求されるそうです。はじめての場合、ほとんど「OK」と記入
するが、預金を引き出すときに「NO」と変更してもよい。
 客が迷っていると、銀行員は辛抱強く待っているという。
 このような社会慣習のもとでは、利息が利息を生む“複利”のごとき
概念は影がうすい。サービス業としての銀行は存在するが、金融業者は
成立たない。もちろん高利貸やヤミ金融など、実在するにちがいないが、
駅前にネオン看板が並ぶような光景は、ないのです。
 
 ではまた。        阿波 雅敏 
────────────────────────────────
 199.‥‥ 京都大学経済学部創部記念式典で「経済学の反省」発言?
(Day'20020721)
 
 20020722 (月) 09:32 Re: 暑中お見舞い申し上げます。谷本 岩夫
 
 阿波君
 
ご親切にメールありがとう。早速修正しましたからお読みいただけると
思います。私も経済には暗い素人ですから、単なる独断的思いこみかと
思いますが、ここしばらくこんな事も考えていたのでかきました。カエ
サルに返さる 〜 三教の利 〜 も興味深く読みました。何かにつけて
宗教というものは思わぬところ迄影響しているのですね。私は今は『琵
琶湖周航の歌』が生まれたときの周航が二泊三日であったのか、歌が披
露されたのは今津だったのかということに関心を持って調べています。
今津には『琵琶湖周航の歌』資料館もあり町をあげてこのことを売り込
もうとしているのですから今津でなくて彦根だったというのであれば少
し困ったことになるのですが。早々
谷本岩夫
tbc00346@mbox.kyoto-inet.or.jp http://web.kyoto-inet.or.jp/people/tbc00346/index.html
 
── わたしの民のひとりで、あなたのところにいる貧しい者に金を貸
すのなら、彼に対して金貸しのようであってはならない。彼から利息を
取ってはならない。もし、隣人の着る物を質に取るようなことをするの
なら、日没までにそれを返さねばならない。
 なぜなら、それはただ一つのおおい、彼の身に着ける着物であるから。
彼はほかに何を着て寝ることができよう。彼がわたしに向かって叫ぶと
き、わたしはそれを聞き入れる。わたしは情け深いから。 
── 旧約聖書《出エジプト記 22:25-27 19850901 日本聖書刊行会》P124
 
■2002/07/23 (火) 架空の風貌(1)
 
── カイザルのものはカイザルに
 エルサレムの祭司長や律法学者たちは、イエスを捕えたいと思ったが、
彼は民衆のあいだに人気があったので、やたらに、捕えることはできな
かった。
 そこで、彼らはなにか口実になるような言質をイエスからとりたいと
思い、回し者を、イエスのところにつかわした。

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07月01日(月)
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