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与太郎文庫
by 与太郎
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■ 蜂の一刺し 〜 女神の証言 〜
結局、榎本が被告人席に座ったまま、美恵子氏が入廷した。
 
 堤検事が尋問し、榎本とのなれ初め、ロッキード事件発覚前からの
伊藤との交遊の様子について質していった。ロッキード事件発覚直後か
ら伊藤より自宅へ電話がかかってくるようになったこと、榎本の態度が
異常に緊張していたことを証言した。19760210日過ぎ頃のこととして、
美恵子運転の車中で、ロッキード事件に話が及び、榎本がどうしようと
問いかけ話し掛けてきたこと、美恵子が報道の事実通り金を受けとった
のと聞いたこと、榎本が瞬時、思い巡らしているようなので顔を覗き込
みますと、軽くうなずいて肯定いたしました。榎本が再度どうしようと
問いかけ、美恵子があなたの逮捕がありますね、田中先生にはどの程度
追及が及ぶのですかと聞いたところ、榎本が『後は三木総理の腹一つな
んだ』という答えでした。美恵子が『男が腹をくくってやった仕事なん
だから、今更どうしようもないでしょう。答えは一つ、何もなかったこ
とです』と叩き込むように申しましたと証言した。
 
 更に、美恵子が日頃伊藤との付き合いはしないほうが良いと忠言し、
夫婦間で約束が為されていたにも関わらず、関係が続いていたことを詰
問すると、榎本が『君の言うことはもっともだが、上のほうで動き出し
たら宮仕えの僕としてはどうしようもない』と云いました。検事が上の
方、とはと尋ね、私は、田中先生と丸紅トップと思いました。続いて、
19760216日頃、秘書官当時の日程表、メモ、書類など、家にあったもの
を自宅の庭で焼いたことを明らかにした。帰宅したとき玄関先で『今日
焼きました』と伝えましたら、榎本氏は『どうもありがとう』と云いま
した。
 
 5億円授受を全面否定して争ってきている最中に、別れた妻が根底か
ら覆したことになった。
http://www.gameou.com/~rendaico/kakuei/rokiido_saibanwatch_saiban1.htm
http://www.gameou.com/~rendaico/kakuei/rokiido_saibanwatch_saiban1.htm
── 第146回 公判開始から第一審判決まで(19811028)(20090418)

10月28日(水)
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